神様…
もしもいらっしゃるのなら
私の本当のお父さんとお母さんに会わせて下さい

今も十分幸せな事は、分かっています
贅沢な悩みかも知れないけれど…
本当の父や 本当の母

一体どんな人なのか、
知りたくて知りたくて
仕方ありません


クリスマスのサンタクロースにも
本当は、本当のお父さんお母さんに会いたいと
そう願っていた

出来る事なら
多少今より貧しいとしても
本当のお父さんや本当のお母さんと一緒に暮らしたい

(ごめんね今のお父さんとお母さん)


いつも 心には
父でもなく、母でもなく、
本当のふるさとのような
そんな香りのする、
そういう場所がある

だから
だから大丈夫なんだ と
そう 思っている

無言(しじま)
夜の(とばり)
そういう時が、一番苦手だ


寂しくなる

悲しくなる

しかし、虚しくはならない

この世は有意義である と

(多分)神様が下さったこの命

有意義に生かさなければ

美佳は大人びているね

美佳はもっとわがままを言っていいのに

(育ての)両親はいつも そう言ってくれている


他人のわがままが、醜く感じられてしまう

自分のわがままとは、そういう部分なのだと思う


ランドセル選びも一段落

結局 兄弟や両親の意向で、真っ赤なランドセルとはいかなかった