それから次第に
僕の毎日は、学校より芸能活動が優先になっていった。
歌や踊りのレッスン、お芝居の練習
そして初めての撮影現場!

ふうーん
秘密の父ちゃんを、ほんのちょっぴり尊敬した

また『マルモのおきて』を、観た
その夜
心の鈴木福君と会話した
「ついに君もライバルなんだね。えっお父さん芸能人なの? 知らなかったよ僕」
うん
父ちゃんっていうか、本当はお母さんの事が知りたいんだ
お母さんの事知ってる?
「僕、ついに分かっちゃった事あるんだけどね。ちょっと大丈夫かな。君のお母さん、君が産まれている事知らないって言うか。何か事故みたいな形で。残酷だけど。ごめんね。大丈夫?」
ショック
ショックだよ
僕が居る事を知らない!?
あー何て!!

「ごめんね。それから作戦なんだけどね。君、有名になるのはどう? 余り僕普段こういう事言わないんだけどね。
有名になったら見つけてもらえるんじゃないかな、君のお母さんに」

!!

「ごめん泣いてるんだ…」

ううんごめんよ心中の鈴木福君

なるよ なってやるよ
絶対
お母さんに見つけてもらう!
絶対

それから僕は芸能界を頑張った
レッスンに撮影
いくつかのオーディションを受けた

映画で子役の話がもらえた