Mutter

メモ帳に記した。こういう事って忘れちゃ駄目なんだ。
「ギャルって振れ幅らしい。」
「えっ？」
「最近、名だたるギャルが、ギャル界を立ち去る。そういう伝説すらも有る。」
「ええー。そうなんすか？　モデ転？　とか」
言い過ぎだと思った。
「モデ転。」
！！
「ほらやっぱり」
「ブー」
人差し指で相手を指しながら、ゲラゲラと笑い出した。自爆だと思った。
「モデ転では無いが…例えばだな、ギャルの断髪式。あれは彼氏だな。」
「えっ本当すか？」
やだなと思った。
「最近あるだろ、ええっとあれだな。不思議ポリシー系みたいな。みたいなー的なーみたいなーみたいなー」
くねくね身をよじりながら
「ころ◯◯！」
！！！
いた！　と思った。ここにも。親友をやなやつと思うのは、こういう時。

「モデ転とか、取って付けたような業界用語を、ここでは言わないように。」
「あい」
「ふいす」
僕たちは、持ち場に戻った。

僕らの業界では、連絡とかに
…
は使わない。使うとしたら
！
かな。まあいいや

テレビでよく、文字が出るよね。そういう時代。それが新しい。みたいな
テレビは、信用出来る。オタクじゃないから。
「しかし何だろうね。タモリのえーとえーと３拍子」
今それ言う？
「先生もタモリで起きる口でしょうか？」
「まあね」