「もう、やらないかな。配信は桜塚たちとやればいいじゃん」
やらないと断言してしまった。何故か後悔がじわりじわりとにじみでてくる。いや、なんで後悔してるんだよ。と、自分自身に問いかけた。
「優心と一緒がいい」と永瀬は言い、僕の目をじっと見つめてきた。いつもは余裕たっぷりそうな永瀬の瞳に、緊張のようなものが垣間見えた気がした。
ずっと見つめ合っていると全身が石のように固まりそうになってきたから「次は……気が向いたら参加しようかな」とシュシュの縫い目を見ているふりをしながらごまかした。
「優心は、撮影嫌だった?」
「いや、そんなはっきりと嫌だったわけではないけれど、テンションが高くて疲れた」
「そっか……」
だけど、隣で永瀬が一緒に同じ作業をしていて、胸の奥で何か温かいものが広がっていくのも感じていた。なんか悔しいから永瀬には絶対に秘密だけども。
*
やらないと断言してしまった。何故か後悔がじわりじわりとにじみでてくる。いや、なんで後悔してるんだよ。と、自分自身に問いかけた。
「優心と一緒がいい」と永瀬は言い、僕の目をじっと見つめてきた。いつもは余裕たっぷりそうな永瀬の瞳に、緊張のようなものが垣間見えた気がした。
ずっと見つめ合っていると全身が石のように固まりそうになってきたから「次は……気が向いたら参加しようかな」とシュシュの縫い目を見ているふりをしながらごまかした。
「優心は、撮影嫌だった?」
「いや、そんなはっきりと嫌だったわけではないけれど、テンションが高くて疲れた」
「そっか……」
だけど、隣で永瀬が一緒に同じ作業をしていて、胸の奥で何か温かいものが広がっていくのも感じていた。なんか悔しいから永瀬には絶対に秘密だけども。
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