「あれは尻に敷かれるぞ。見物(みもの)だな」
ひとしきりお喋りをして満足したらしく、圭吾が戻ってきた。
式には交流のある会社関係者と親しい友人が招待されている様子。自分はそのどちらにも属さない気がするも席次表からすると友人として招かれている。
「奥さんにデレデレしちゃって微笑ましいじゃない?」
「……君の方がひどい言い草だぞ」
「それより、わたしの席はどうして此処なの?」
「僕があちらへ座ると色々ややこしいから。辞めた会社に影響力を持ち続けるのは宜しくない。川口による新体制の邪魔もしたくない。その辺はちゃんと根回ししておいたよ」
「根回し? わたしは圭吾と付き合っているのが会社の人達にバレたんだけど?」
川口さんが黙っていてくれても結局は噂を立てられ、本日こうして実証に至る。
「それも根回し。僕が居ないところで手を出されないように!」
「辞めた会社に影響力を持ち続けるのは良くないのでは?」
「それとこれは別だね、君は特別。あぁ、僕の選んだドレスが最高に似合ってるね」
涼しい顔してテーブルの下で手を繋いでくる。薬指を指の腹でさらっと撫で、お揃いのリングの質感を確かめてきた。
ひとしきりお喋りをして満足したらしく、圭吾が戻ってきた。
式には交流のある会社関係者と親しい友人が招待されている様子。自分はそのどちらにも属さない気がするも席次表からすると友人として招かれている。
「奥さんにデレデレしちゃって微笑ましいじゃない?」
「……君の方がひどい言い草だぞ」
「それより、わたしの席はどうして此処なの?」
「僕があちらへ座ると色々ややこしいから。辞めた会社に影響力を持ち続けるのは宜しくない。川口による新体制の邪魔もしたくない。その辺はちゃんと根回ししておいたよ」
「根回し? わたしは圭吾と付き合っているのが会社の人達にバレたんだけど?」
川口さんが黙っていてくれても結局は噂を立てられ、本日こうして実証に至る。
「それも根回し。僕が居ないところで手を出されないように!」
「辞めた会社に影響力を持ち続けるのは良くないのでは?」
「それとこれは別だね、君は特別。あぁ、僕の選んだドレスが最高に似合ってるね」
涼しい顔してテーブルの下で手を繋いでくる。薬指を指の腹でさらっと撫で、お揃いのリングの質感を確かめてきた。

