下へ行くと、おかしのいい香りがしてきました。大きなテーブルに、お皿がのっていて、更にその上に沢山おかしがのっていました。思わず、ぐるりーなはおかしの方に引き寄せられました。お皿には、クッキーやグミやポテチなどがのっていました。特にぐるりーなが目を輝かせたのは、ロールケーキでした。やっぱり、ぐるぐる族ですから、ぐるぐるがすきなんです。ぐるりーなは、ロールケーキがのっているお皿のそばにあるイスに座りました。丸美はぐるりーなのすぐ横に座りました。もう、他の子は食べてしまったようです。他の子のお皿はなくて、みんな自由に過ごしていました。ふたりで食べることになりました。
「ぐるりーなって、ロールケーキすきなのね。おいしいよね。」
丸美がいいました。
「うん。ぐるぐる族だからかな?おいしいよね!」
ぐるりーながこたえました。自分と同じくらいの子と食べるなんて、ぐるりーなは新鮮でした。いつもぐるんや両親と食べたり、パーティでも大人の人ばかりだからです。それに、ぐるりーなは一人っ子なので。加えて、仲良い子なんていうのもいなかったので。
「ねえ、やっぱりぐるりーなの家って広い?」
丸美がクッキーを食べながらききました。
「うん、広いよ。でも、なんだか落ち着かない。部屋もあたしひとりなのに、だいぶ広いの。」
ぐるりーながこたえました。
「ふうん、でも狭いよりはいいわよ。」
「そうだけどね、広すぎもイヤよ。」
「王女も大変ねえ〜。」
「うん…本当ね…」
会話してるうちに、ふたりはおやつを食べおわりました。そして、歯みがきの時は、ぐるりーなは丸美の歯ブラシを使わせてもらいました。
その後は、ぐるりーなはまた2階へ行こうと思いましたが、なんでちゃんという子が遊びに誘ってくれました。丸美、なんで、ぐるりーなの3人で、カードゲームをすることになりました。その中でも、ババ抜きをやることにしました。ぐるりーなはぐるんと何度かやっていたので、ルールがわかりました。(他はやったことないからわかりません)。二戦目をやっていると、なそでいからお風呂の呼びかけが入ったので、ババ抜きは(お風呂を)出てからやることにしました。ぐるりーなは、丸美と入ることになりました。準備をしてから、ぐるりーなは丸美と一緒にお風呂に入りました。ぐるりーなはお風呂が狭くておどろきました。そんなぐるりーなを、丸美は笑って見ていました。誰かとお風呂に入るなんて、これもぐるりーなは新鮮でした。なので、丸美とついいっぱい喋ってしまいました。――楽しいなあ…誰かといるって、こんなにもいいんだ…――とぐるりーなは思いました。あなりにも長く入っていたので、なそでいが注意しにきて、ふたりはようやくお風呂から出ました。お風呂後も、ババ抜きをやりました。中々白熱して、ぐるりーなは楽しみました。(もちろん、丸美やなんでも)。飽きたら、今度はお絵かきをしました。ぐるりーなは意外と、絵が得意なので、ふたりがビックリしていました。あっという間に、ぐるりーなはふたりと仲良くなりました。――家出してきて、よかった…ぐるんのことは悲しいけど、ふたりや、ココのみんなとは出会えてなかった…――しみじみ、ぐるりーなは思いました。そして、夜ごはん、寝る前の時間を過ごして、もう寝る時間。今日は色んなことがあったので、ぐるりーなはぐったりしていました。おふとんに入って目をつぶると、すぐに眠りにつきました。
――――――
もう家出してから、一ヶ月が経ちました。ぐるりーなは、丸美たちと楽しく暮らしています。もう、家のことなんかすっかり忘れてしまいました。ぐるんのことも、もう遠い昔に感じます。でも、やっぱり今でも、ぐるんのことは思い出します。夢に出てくることもありました。――今、ぐるんは引越し先でちゃんとやってるのかな…と、急に心配になってきました。そして、どうすれば連絡できるか考えました。――グルン(LINEみたいなアプリ)?いや、いなかったな…電話?電話番号しらないや…手紙?新しい住所知らないな…――いくら考えても、いいアイディアが思いつきません。お腹が空いているせいかもしれません。とにかくぐるりーなは、おやつを食べることにしました。
一方そのころ、ぐるぐる王国では、ぐるりーなの捜索がされていました。国の王女がいなくなるなんて、一大事です。ぐるりーなの母も、心配して探していました。そんな中、ひとりだけ心配していないひちがいました。そう、ぐるりーなを追い出した父です。ひとりだけのんきにぼーっとしていました。みんなは、そんな暇もないので、気がついていませんでした。(まあ母は気づいていますけど)。
とにかく、そんな騒ぎでしたので、ぐるんの方にも情報が入りました。ぐるんの旦那さんはぐるりーなのことがだいすきだったにで、ショックを受けているようでした。ぐるんが自分がいなくなったからかも、というと、ぐるんにぐるりーなの家に戻ってと頼みました。ぐるんは嬉しく思いました。夫婦バラバラにはなっちゃうけど、やっぱり姫さまに戻ってきてほしいし、一緒にいたいのです。ということで、ぐるんは再び城(ぐるりーなの家)に戻ることにしました。家も、前住んでいたところに戻ることにしました。
ぐるりーながこの情報を受け取ったのは、昨日のことでした。丸美から、教えてもらいました。その時の、嬉しさといったら、表せません。体中喜びに満ちていました。そして、帰るかどうか考えることにしました。もちろん、すぐにぐるんと会いたいのですが、今度は丸美たちと別れることになるのです。そう思うと、すぐには決められませんでした。そして、今日の朝、いよいよ決めました。そして、今からみんなに結果をいうのです。
「みんな、あたし、決めたよ!帰るかどうか。」
みんながごくりと息をのみました。
「あたし、帰ることにするよ!」
一瞬場が沈みました。みんな、寂しそうです。特に、なんでは泣きそうになっていました。でもすぐに、みんな笑顔になりました。
「そっか…寂しいけど、よかったね。きっと、ぐるんさんとか、王国のみんな喜ぶよ!」
「元気でね。あたしらのこと、忘れないでね!!」
「思い出に、わたしの一枚くらいイラストもっていってよ。」
下でマロネコ・アーモンドがミャーと鳴きました。
「みんな、ありがとう。」
ぐるりーなは 泣くのをこらえていいました。
「で、いつ出発するの?」
なるほどがききました。
「準備してから、もう出発するよ。」
「そっか。」
それから、みんなと色々喋りながら準備しました。
そして、いよいよお別れの時。ぐるりーなは泣きたいのをこらえきれず、泣いてしまいました。なんでも、一緒に泣いていました。
「みんな、ありがとう。そして、さようなら。」
ぐるりーなはみんなに向かっていいました。
「うん。こちらこそ、ありがとう。そして、さようなら…」
丸美が泣きたいのをこらえていいました。
最後に、ぐるりーなはなんでをギュッとしました。そして、他の子とは握手しました。
そして、いよいよ歩きだしました。丸美たちは、ぐるりーなの姿が見えるまで、手をふりました。
ぐるりーなも、みんなが見えるまで手をふり続けました。そして、いよいよみんなが見えないところまで来ました。
「ぐるりーなって、ロールケーキすきなのね。おいしいよね。」
丸美がいいました。
「うん。ぐるぐる族だからかな?おいしいよね!」
ぐるりーながこたえました。自分と同じくらいの子と食べるなんて、ぐるりーなは新鮮でした。いつもぐるんや両親と食べたり、パーティでも大人の人ばかりだからです。それに、ぐるりーなは一人っ子なので。加えて、仲良い子なんていうのもいなかったので。
「ねえ、やっぱりぐるりーなの家って広い?」
丸美がクッキーを食べながらききました。
「うん、広いよ。でも、なんだか落ち着かない。部屋もあたしひとりなのに、だいぶ広いの。」
ぐるりーながこたえました。
「ふうん、でも狭いよりはいいわよ。」
「そうだけどね、広すぎもイヤよ。」
「王女も大変ねえ〜。」
「うん…本当ね…」
会話してるうちに、ふたりはおやつを食べおわりました。そして、歯みがきの時は、ぐるりーなは丸美の歯ブラシを使わせてもらいました。
その後は、ぐるりーなはまた2階へ行こうと思いましたが、なんでちゃんという子が遊びに誘ってくれました。丸美、なんで、ぐるりーなの3人で、カードゲームをすることになりました。その中でも、ババ抜きをやることにしました。ぐるりーなはぐるんと何度かやっていたので、ルールがわかりました。(他はやったことないからわかりません)。二戦目をやっていると、なそでいからお風呂の呼びかけが入ったので、ババ抜きは(お風呂を)出てからやることにしました。ぐるりーなは、丸美と入ることになりました。準備をしてから、ぐるりーなは丸美と一緒にお風呂に入りました。ぐるりーなはお風呂が狭くておどろきました。そんなぐるりーなを、丸美は笑って見ていました。誰かとお風呂に入るなんて、これもぐるりーなは新鮮でした。なので、丸美とついいっぱい喋ってしまいました。――楽しいなあ…誰かといるって、こんなにもいいんだ…――とぐるりーなは思いました。あなりにも長く入っていたので、なそでいが注意しにきて、ふたりはようやくお風呂から出ました。お風呂後も、ババ抜きをやりました。中々白熱して、ぐるりーなは楽しみました。(もちろん、丸美やなんでも)。飽きたら、今度はお絵かきをしました。ぐるりーなは意外と、絵が得意なので、ふたりがビックリしていました。あっという間に、ぐるりーなはふたりと仲良くなりました。――家出してきて、よかった…ぐるんのことは悲しいけど、ふたりや、ココのみんなとは出会えてなかった…――しみじみ、ぐるりーなは思いました。そして、夜ごはん、寝る前の時間を過ごして、もう寝る時間。今日は色んなことがあったので、ぐるりーなはぐったりしていました。おふとんに入って目をつぶると、すぐに眠りにつきました。
――――――
もう家出してから、一ヶ月が経ちました。ぐるりーなは、丸美たちと楽しく暮らしています。もう、家のことなんかすっかり忘れてしまいました。ぐるんのことも、もう遠い昔に感じます。でも、やっぱり今でも、ぐるんのことは思い出します。夢に出てくることもありました。――今、ぐるんは引越し先でちゃんとやってるのかな…と、急に心配になってきました。そして、どうすれば連絡できるか考えました。――グルン(LINEみたいなアプリ)?いや、いなかったな…電話?電話番号しらないや…手紙?新しい住所知らないな…――いくら考えても、いいアイディアが思いつきません。お腹が空いているせいかもしれません。とにかくぐるりーなは、おやつを食べることにしました。
一方そのころ、ぐるぐる王国では、ぐるりーなの捜索がされていました。国の王女がいなくなるなんて、一大事です。ぐるりーなの母も、心配して探していました。そんな中、ひとりだけ心配していないひちがいました。そう、ぐるりーなを追い出した父です。ひとりだけのんきにぼーっとしていました。みんなは、そんな暇もないので、気がついていませんでした。(まあ母は気づいていますけど)。
とにかく、そんな騒ぎでしたので、ぐるんの方にも情報が入りました。ぐるんの旦那さんはぐるりーなのことがだいすきだったにで、ショックを受けているようでした。ぐるんが自分がいなくなったからかも、というと、ぐるんにぐるりーなの家に戻ってと頼みました。ぐるんは嬉しく思いました。夫婦バラバラにはなっちゃうけど、やっぱり姫さまに戻ってきてほしいし、一緒にいたいのです。ということで、ぐるんは再び城(ぐるりーなの家)に戻ることにしました。家も、前住んでいたところに戻ることにしました。
ぐるりーながこの情報を受け取ったのは、昨日のことでした。丸美から、教えてもらいました。その時の、嬉しさといったら、表せません。体中喜びに満ちていました。そして、帰るかどうか考えることにしました。もちろん、すぐにぐるんと会いたいのですが、今度は丸美たちと別れることになるのです。そう思うと、すぐには決められませんでした。そして、今日の朝、いよいよ決めました。そして、今からみんなに結果をいうのです。
「みんな、あたし、決めたよ!帰るかどうか。」
みんながごくりと息をのみました。
「あたし、帰ることにするよ!」
一瞬場が沈みました。みんな、寂しそうです。特に、なんでは泣きそうになっていました。でもすぐに、みんな笑顔になりました。
「そっか…寂しいけど、よかったね。きっと、ぐるんさんとか、王国のみんな喜ぶよ!」
「元気でね。あたしらのこと、忘れないでね!!」
「思い出に、わたしの一枚くらいイラストもっていってよ。」
下でマロネコ・アーモンドがミャーと鳴きました。
「みんな、ありがとう。」
ぐるりーなは 泣くのをこらえていいました。
「で、いつ出発するの?」
なるほどがききました。
「準備してから、もう出発するよ。」
「そっか。」
それから、みんなと色々喋りながら準備しました。
そして、いよいよお別れの時。ぐるりーなは泣きたいのをこらえきれず、泣いてしまいました。なんでも、一緒に泣いていました。
「みんな、ありがとう。そして、さようなら。」
ぐるりーなはみんなに向かっていいました。
「うん。こちらこそ、ありがとう。そして、さようなら…」
丸美が泣きたいのをこらえていいました。
最後に、ぐるりーなはなんでをギュッとしました。そして、他の子とは握手しました。
そして、いよいよ歩きだしました。丸美たちは、ぐるりーなの姿が見えるまで、手をふりました。
ぐるりーなも、みんなが見えるまで手をふり続けました。そして、いよいよみんなが見えないところまで来ました。



