「朝美ちゃんは高校でも剣道続けるんだよね?」
「そうだねー。もう入部届書こうかと思ってるくらい。
菜乃は吹奏楽部続けるの?」
「ここの吹奏楽部、すごい強豪だから続けるのは難しいかなと思って、、、」
「確かに、有名らしいね。まぁ、時間はあるし色々見て決めたら良いじゃん?あ、チラシは結構です。いえ、大丈夫でーす。」
「朝美ちゃん断れて凄いなあ、、、」
「菜乃ももう少し断ることを覚えなきゃ、そんなチラシばっかりで大変だよ?」
そう、私の手の中は言われるがまま受け取ったチラシで溢れている。朝美ちゃんみたいに、はっきり断れる人になることも高校生活の目標に入れようかな?
花道を何とか抜けて、もう少しでやっと校舎、、、!!そう思ったのも束の間だった。
『男子バスケ部ですー!!あ!!!君!!!そこの君たち~!!!マネージャーどう!?今すぐ入部届書かない!?』
「あ、私たちですか、、、?」
「いえ、結構です。菜乃いくよ。」
『待って待って!マジお願いー!!』
「私は剣道部に入りますので。」
『決まってるんだ!じゃあ君は!?』
「あ、えっと、、、、」
『決まってないなら!もうぜひこの入部届にサインしてくれたら喜ぶ!!!!』
返事に困っている私と、あと1秒後には何か言い出しそうな怒った顔の朝美ちゃん。
とりあえず、穏便にどうにか断ってこの場を収めよう。
そう思った時、横から別の男の人が現れた。
綺麗な黒髪、落ち着いた雰囲気で、吸い込まれるように見つめてしまった。
「なんか、すごいイケメンじゃない?」
と、朝美ちゃんが私を肘でつついて耳打ちした。
『昌。そんなに圧かけたらダメだよ。』
この勢いのすごい人はどうやら昌(まさ)先輩というらしい。
『圧かけてた!?いやー、つい熱くなっちゃって!すまん!
てか、蒼也お前も部活勧誘の係なんだから遅いよ!』
『ちょっと用事が長引いてしまって。申し訳ない。』
『プレイヤーはいい感じに集まりそうなんだけどなー!マネージャーがなー』
『そう言っても無理矢理はよくない。
入学初日に、ごめんね。びっくりしたでしょ?』
「いえ、、、」
『次からは無理な勧誘しないように言っておくから、安心して。マネージャー欲しいのは本当だから、もし興味があれば来てくれたら嬉しいな。』
「分かりました。」
『引き止めてごめんね。じゃあ、いくよ昌。』
『おう!すまん!またなー!』
先に昌先輩が歩き出して、
蒼也先輩は私達2人に手を振った後、昌先輩の方へ走って行った。
「はぁー。なんか話の分かる先輩が来てくれて良かったね。さ、菜乃、校舎にササッと入ろ!」
「うん。」
”犬と猫みたい。”
これが、昌(まさ)先輩と蒼也(そうや)先輩に抱いた私の最初の感想。
そして、蒼也先輩のほほ笑んだ顔を見た時
何となく
本当に何となくだけど
”私はいつかこの人を好きになってしまう”
そんな気がした。
「そうだねー。もう入部届書こうかと思ってるくらい。
菜乃は吹奏楽部続けるの?」
「ここの吹奏楽部、すごい強豪だから続けるのは難しいかなと思って、、、」
「確かに、有名らしいね。まぁ、時間はあるし色々見て決めたら良いじゃん?あ、チラシは結構です。いえ、大丈夫でーす。」
「朝美ちゃん断れて凄いなあ、、、」
「菜乃ももう少し断ることを覚えなきゃ、そんなチラシばっかりで大変だよ?」
そう、私の手の中は言われるがまま受け取ったチラシで溢れている。朝美ちゃんみたいに、はっきり断れる人になることも高校生活の目標に入れようかな?
花道を何とか抜けて、もう少しでやっと校舎、、、!!そう思ったのも束の間だった。
『男子バスケ部ですー!!あ!!!君!!!そこの君たち~!!!マネージャーどう!?今すぐ入部届書かない!?』
「あ、私たちですか、、、?」
「いえ、結構です。菜乃いくよ。」
『待って待って!マジお願いー!!』
「私は剣道部に入りますので。」
『決まってるんだ!じゃあ君は!?』
「あ、えっと、、、、」
『決まってないなら!もうぜひこの入部届にサインしてくれたら喜ぶ!!!!』
返事に困っている私と、あと1秒後には何か言い出しそうな怒った顔の朝美ちゃん。
とりあえず、穏便にどうにか断ってこの場を収めよう。
そう思った時、横から別の男の人が現れた。
綺麗な黒髪、落ち着いた雰囲気で、吸い込まれるように見つめてしまった。
「なんか、すごいイケメンじゃない?」
と、朝美ちゃんが私を肘でつついて耳打ちした。
『昌。そんなに圧かけたらダメだよ。』
この勢いのすごい人はどうやら昌(まさ)先輩というらしい。
『圧かけてた!?いやー、つい熱くなっちゃって!すまん!
てか、蒼也お前も部活勧誘の係なんだから遅いよ!』
『ちょっと用事が長引いてしまって。申し訳ない。』
『プレイヤーはいい感じに集まりそうなんだけどなー!マネージャーがなー』
『そう言っても無理矢理はよくない。
入学初日に、ごめんね。びっくりしたでしょ?』
「いえ、、、」
『次からは無理な勧誘しないように言っておくから、安心して。マネージャー欲しいのは本当だから、もし興味があれば来てくれたら嬉しいな。』
「分かりました。」
『引き止めてごめんね。じゃあ、いくよ昌。』
『おう!すまん!またなー!』
先に昌先輩が歩き出して、
蒼也先輩は私達2人に手を振った後、昌先輩の方へ走って行った。
「はぁー。なんか話の分かる先輩が来てくれて良かったね。さ、菜乃、校舎にササッと入ろ!」
「うん。」
”犬と猫みたい。”
これが、昌(まさ)先輩と蒼也(そうや)先輩に抱いた私の最初の感想。
そして、蒼也先輩のほほ笑んだ顔を見た時
何となく
本当に何となくだけど
”私はいつかこの人を好きになってしまう”
そんな気がした。
