今夜0時、輝く桜の木の下で

「でも、明日からテスト一か月前だし、キラと紺は遊んでられないじゃない?」

シローの一言に、キラと紺の動きがぴたりと止まった。

「留年したくないなら、今回は本当に頑張らないとだよ」

「わ、わ……分かってるっつうの」

キラが目を逸らす。

紺は何も言えなかった。

「そっか。みんな忙しい時期なんだね」

「相変わらずギリギリダメなんです」

「ダメなんだ」

咲夜は思わず苦笑した。

「じゃあ、またみんなで勉強会しようよ」

三人が咲夜を見る。

「前も効果あったんだし。私も今は忙しくないから」

「咲夜さん、マジ神!」

キラは勢いよく咲夜の手を取る。

「頑張ろうね、キラくん」

咲夜は優しく笑い返した。

その様子を見ていた紺は、なんだか複雑な気持ちになった。

「紺くんも!」

急に名前を呼ばれ、紺ははっと顔を上げる。

「……はい、ガンj゙リマス」

「なんでカタコト?」

キラが思わず吹き出す。

隣では、シローが必死に笑いを堪えていた。