今夜0時、輝く桜の木の下で

紺、シロー、キラ、咲夜が出会ってから、数ヶ月が経っていた。


学生の四人は、夏休みを目前に控えていた。


そんなある日、キラの母親に呼ばれ、四人は店に集まることになった。


先に店に着いていたのは、キラとシローだった。
少し遅れて、咲夜が店の扉を開く。


「咲夜ちゃん、急に呼び出してごめんね。来てくれてありがとう」


カウンターの奥から、キラの母親が声をかける。


「全然大丈夫です」


咲夜はそう答えてから、店内を見渡した。


「あれ、紺くんは……?」


「紺は補習中っす」


キラが肩をすくめて答える。


「多分、時期来ると思います!」


笑いながら言うキラに、


「キラは、ギリギリ免れただけでしょ?」


すぐにシローが突っ込んだ。


「免除は免除だし」


「まあ、確かに頑張ってたか」


二人のやり取りに、咲夜は小さく笑う。


「なるほどね……。あと、今日は佐藤さんは?」


咲夜は再び店内を見回し、姿の見えない佐藤を探した。


「佐藤さんなら、今ちょっと買い出しに行ってもらってるの」


キラの母親が答える。


「そうなんですね」


「もうずっといるから、いないと違和感ありますよね」


シローが言うと、


「俺なんて一緒に住んでるからさ。おじさんだけど、ちょっと兄ちゃんみたいな感じ」


キラが笑って言った。


「そういえば、佐藤さんって何歳なんだっけ?」


ふと、佐藤の年齢が気になったシローが尋ねた。


「三十五って言ってた」


「……まあ、おじさんか」