「覚えてない?へえー。あれがきっかけで結婚したくせに」
「そうですけど?」
合コンで酔い潰れた私を自宅まで送った京祐はうちの両親に丸め込まれ意気投合。
あれよあれよと流された京祐から、
「結婚しよう」
普通出会って1週間でプロポーズとか有り得ないよねー。
そんな私もあれよあれよと流されて“結婚”したんだけど。
結婚生活も一年のみ!
1カ月に4~5日しか京祐は帰って来なかった。
属に異世界で言う白い結婚。
(指輪どうしたっけな…売ったっけ?置いて家を出た?)
身体は身綺麗なのに戸籍は汚れた。
あ、これ笑うとこ。
「3年でこうも差が出るかね…有名脳外科医とうどんを貪る無職の女」
「さっきまで寝てたんだし無職は仕方ないじゃん」
私だって好きで寝てたんじゃない。
「どうせ事故っちゃうなら転生か過去に行きたかったなぁ…」
「あんたの頭の中見てみたいわ」
それなら…
「レントゲン見せて貰えば?頭の中は京祐の得意分野だし」
「そう言うガチ話じゃないんだけど」
香織は途中から諦めた感じでため息を吐いた。
「紅」
諦めた表情が一変した香織に不気味さを覚える。
「どうした?」
ーガラガラ
お店の入口の開く音。
「来たよ」
香織が指さす背後を見るとそこには仁王立ちした…
「紅ーーーーーー!!!」
「お父さん!!!?」
うちのクソ親父が顔を真っ赤にして近づいてくる。
以前病気になった父は…すこぶる元気。
「きちんと退院したらまたおいで」
「かっか!香織ひどっ」
“裏切ったわね!”と言う間もなく父は私の腕を掴んで引き摺りタクシーに押し込んだ。
「あのな…周りを心配させるのやめろ」
白衣を着た京祐は目頭を押さえる。
困った時の癖は変わらない。
「それは申し訳なかったと思うけどこれはどういうプレイ?」
私は両手をベッドに固定され両親に凄い形相で睨まれてる。
(…ここまでするとは)
あれからこっぴどく怒られMRIやらCTやらレントゲンやらありとあらゆる検査を受けた。
「お前が逃げるからだろ?!」
父はまだ顏が赤い。
血圧上がりますよ…これ言ったら殴られかねない。
「もう紅ったらプレイとか。ふふ」
父の怒った顔より母の含んだ笑いの方が怖い。
「検査結果はすぐ出して貰えるようにするから一日だけ大人しく」
担当医でもあるまいし。
その何でも分かります俺って態度…
「大っ嫌い」
「またお前は」
父は静止するけど嫌いな物は嫌い。
嫌いな食べ物を急に好きになれます?
「お父さん、気にしないで下さい。何かあればこのボタンを」
私はガン無視ですか…
お父さんって京祐の親じゃないだろ!
ホントすました顔しちゃって。
「京祐くん、うちのバカ娘がすまない」
「本当に迷惑かけちゃって。色々ありがとうね。ほら紅も」
離婚されたのは私。
親がなんでこうも下手(したて)に出る意味が分からない。
あー、そうかだからか
「有名脳外科医さんありがとうございました」
有名脳外科医を強調する。
「紅!きちんと礼を!」
父に睨まれるけど顏をプイっと横に向けた。
娘の元旦那が世界的にも有名。
そりゃ下手にでますよねー
「いいえ。お大事に」
謙遜と言う言葉は京祐の辞書には無いらしい。
病室を出て行く後ろ姿に看護師さんは頬を染めてる。
「別に助けて貰ったわけじゃない!私の身体能力のおかげで…」
「またお前は!」
それから一時間…生活態度やらなんやらと説教されやっと解放された。
「そうですけど?」
合コンで酔い潰れた私を自宅まで送った京祐はうちの両親に丸め込まれ意気投合。
あれよあれよと流された京祐から、
「結婚しよう」
普通出会って1週間でプロポーズとか有り得ないよねー。
そんな私もあれよあれよと流されて“結婚”したんだけど。
結婚生活も一年のみ!
1カ月に4~5日しか京祐は帰って来なかった。
属に異世界で言う白い結婚。
(指輪どうしたっけな…売ったっけ?置いて家を出た?)
身体は身綺麗なのに戸籍は汚れた。
あ、これ笑うとこ。
「3年でこうも差が出るかね…有名脳外科医とうどんを貪る無職の女」
「さっきまで寝てたんだし無職は仕方ないじゃん」
私だって好きで寝てたんじゃない。
「どうせ事故っちゃうなら転生か過去に行きたかったなぁ…」
「あんたの頭の中見てみたいわ」
それなら…
「レントゲン見せて貰えば?頭の中は京祐の得意分野だし」
「そう言うガチ話じゃないんだけど」
香織は途中から諦めた感じでため息を吐いた。
「紅」
諦めた表情が一変した香織に不気味さを覚える。
「どうした?」
ーガラガラ
お店の入口の開く音。
「来たよ」
香織が指さす背後を見るとそこには仁王立ちした…
「紅ーーーーーー!!!」
「お父さん!!!?」
うちのクソ親父が顔を真っ赤にして近づいてくる。
以前病気になった父は…すこぶる元気。
「きちんと退院したらまたおいで」
「かっか!香織ひどっ」
“裏切ったわね!”と言う間もなく父は私の腕を掴んで引き摺りタクシーに押し込んだ。
「あのな…周りを心配させるのやめろ」
白衣を着た京祐は目頭を押さえる。
困った時の癖は変わらない。
「それは申し訳なかったと思うけどこれはどういうプレイ?」
私は両手をベッドに固定され両親に凄い形相で睨まれてる。
(…ここまでするとは)
あれからこっぴどく怒られMRIやらCTやらレントゲンやらありとあらゆる検査を受けた。
「お前が逃げるからだろ?!」
父はまだ顏が赤い。
血圧上がりますよ…これ言ったら殴られかねない。
「もう紅ったらプレイとか。ふふ」
父の怒った顔より母の含んだ笑いの方が怖い。
「検査結果はすぐ出して貰えるようにするから一日だけ大人しく」
担当医でもあるまいし。
その何でも分かります俺って態度…
「大っ嫌い」
「またお前は」
父は静止するけど嫌いな物は嫌い。
嫌いな食べ物を急に好きになれます?
「お父さん、気にしないで下さい。何かあればこのボタンを」
私はガン無視ですか…
お父さんって京祐の親じゃないだろ!
ホントすました顔しちゃって。
「京祐くん、うちのバカ娘がすまない」
「本当に迷惑かけちゃって。色々ありがとうね。ほら紅も」
離婚されたのは私。
親がなんでこうも下手(したて)に出る意味が分からない。
あー、そうかだからか
「有名脳外科医さんありがとうございました」
有名脳外科医を強調する。
「紅!きちんと礼を!」
父に睨まれるけど顏をプイっと横に向けた。
娘の元旦那が世界的にも有名。
そりゃ下手にでますよねー
「いいえ。お大事に」
謙遜と言う言葉は京祐の辞書には無いらしい。
病室を出て行く後ろ姿に看護師さんは頬を染めてる。
「別に助けて貰ったわけじゃない!私の身体能力のおかげで…」
「またお前は!」
それから一時間…生活態度やらなんやらと説教されやっと解放された。



