「ほら…めちゃくちゃ連絡来てるよ」
チッ!もう嗅ぎつけたか。
「京祐(きょうすけ)さんいい迷惑よね」
香織の携帯はずっと震えたまま。
両親と京祐からの着信で香織の着信履歴は2桁台に突入してる。
「別れた嫁なんてどうでも良いでしょ」
元旦那はさっきまで私が寝ていた星名総合病院の脳外科医。
そして私を追いかけたハンターでもある。
「離婚して三年?」
「まあね」
世界の病院のランキング【World’s Best Hospitals】TOP3に入る病院から
日本でも有名な星名総合病院に戻ってきたらしい。
「そんな昔のことなんて忘れた」
元旦那の凱旋は目覚めた時に聞いた。
過去は過去!と思いながらも逃走したのには他にも理由がある。
「まさか、あの京祐さんがね~。聞き間違いじゃないの?」
私だって耳を疑いましたよ?
三年前突然「海外に行く」そう言い残して出て行った。
話し合い?そんな物なんてない。
その半年後、離婚届を提出して私達の関係は終了!
「聞き間違いじゃないよ」
看護師さんから噂の裏取もりした。
「理由ありそうだけどな…」
離婚を切り出してきたのは向こう。
「そうだけど、あの時は京祐に迷惑かけてたから一番良い選択したつもりだったの!」
海外トップクラスの病院で結果を出し今では有名な脳外科医。
彼にとっては最高の選択で私からは最高のプレゼント。
「それでも簡単にサインしないわよ」
当時、私は父の病気で病院、実家、自宅の往復。
専業主婦もまともに出来てなかったから仕方ない。
「終わったことです!」
と言うわけで元旦那に三行半を突き付けられたと割り切ってる。
「高校時代は皆んなが憧れるプリンセスとプリンスだったのに」
私達は同じ高校の1学年違いの先輩と後輩。
文化祭メインイベント(プリンスとプリンセス)常連組でお互いを知ってた。
「結局出場する人が誰もいなくなって中止になったっけ」
2年連続でプリンスとプリンセスに選ばれれば誰も出なくなる。
「そんな昔のこと覚えてない」
特進クラスで校舎も敷地も違う京祐と一般で本当に普通クラスの私。
年一回の文化祭でしか会えないから別名『織姫と彦星』とまで名づけられてた。
今思えばダサいネーミング。
「ホントに合コン行かなきゃ良かった!」
大学も卒業して2年が経った頃香織の誘いで合コンに行ったのが悪かった。
「乗り気だったくせに。京祐さん来るから紅も行く気になったんでしょ?」
「だから覚えてないです!」
正直言えば“会いたい”とは思ってた。
でもそれは!
あれです!昔の友人と懐かしい話をしたかった感じで…
チッ!もう嗅ぎつけたか。
「京祐(きょうすけ)さんいい迷惑よね」
香織の携帯はずっと震えたまま。
両親と京祐からの着信で香織の着信履歴は2桁台に突入してる。
「別れた嫁なんてどうでも良いでしょ」
元旦那はさっきまで私が寝ていた星名総合病院の脳外科医。
そして私を追いかけたハンターでもある。
「離婚して三年?」
「まあね」
世界の病院のランキング【World’s Best Hospitals】TOP3に入る病院から
日本でも有名な星名総合病院に戻ってきたらしい。
「そんな昔のことなんて忘れた」
元旦那の凱旋は目覚めた時に聞いた。
過去は過去!と思いながらも逃走したのには他にも理由がある。
「まさか、あの京祐さんがね~。聞き間違いじゃないの?」
私だって耳を疑いましたよ?
三年前突然「海外に行く」そう言い残して出て行った。
話し合い?そんな物なんてない。
その半年後、離婚届を提出して私達の関係は終了!
「聞き間違いじゃないよ」
看護師さんから噂の裏取もりした。
「理由ありそうだけどな…」
離婚を切り出してきたのは向こう。
「そうだけど、あの時は京祐に迷惑かけてたから一番良い選択したつもりだったの!」
海外トップクラスの病院で結果を出し今では有名な脳外科医。
彼にとっては最高の選択で私からは最高のプレゼント。
「それでも簡単にサインしないわよ」
当時、私は父の病気で病院、実家、自宅の往復。
専業主婦もまともに出来てなかったから仕方ない。
「終わったことです!」
と言うわけで元旦那に三行半を突き付けられたと割り切ってる。
「高校時代は皆んなが憧れるプリンセスとプリンスだったのに」
私達は同じ高校の1学年違いの先輩と後輩。
文化祭メインイベント(プリンスとプリンセス)常連組でお互いを知ってた。
「結局出場する人が誰もいなくなって中止になったっけ」
2年連続でプリンスとプリンセスに選ばれれば誰も出なくなる。
「そんな昔のこと覚えてない」
特進クラスで校舎も敷地も違う京祐と一般で本当に普通クラスの私。
年一回の文化祭でしか会えないから別名『織姫と彦星』とまで名づけられてた。
今思えばダサいネーミング。
「ホントに合コン行かなきゃ良かった!」
大学も卒業して2年が経った頃香織の誘いで合コンに行ったのが悪かった。
「乗り気だったくせに。京祐さん来るから紅も行く気になったんでしょ?」
「だから覚えてないです!」
正直言えば“会いたい”とは思ってた。
でもそれは!
あれです!昔の友人と懐かしい話をしたかった感じで…



