一生に一度のお願い「好きでいていいですか。」

中学校に続く桜並木を通って登校する私……

が、理想だったのにーーーーー。
私、木下 琴音は晴れて中学生になった。
さっきも言ったように桜がまう通学路を登校するはずが、私の目の前に広がっている光景はそんな素晴らしいものでは無かった。私の目の前に立ちはだかっている坂、坂、坂…。
実は私がこれから通う蘭華中学校はながーーーーい坂の上にある。

こんなんじゃ、
「キラキラの登校が出来ないじゃんー。」
「落ち着きなよー、もーー」
といって私をなだめている子は、小学校からの友達の田中 咲希である。冷静沈着でいつも物事を客観的に見て判断する頭脳派だ。
それに比べて私は、いつでも落ち着きがなく、ほがない。少しは見習いたいと思うけど、どーにも上手くいかない……。

「と、そんなことは置いといて、琴音とクラス離れたけど帰る時どーする?」
「うーーーん。クラスによって時間差もあるから別々に帰ろっかー。」
咲希と帰りたいけどクラス離れちゃったし、しょーがないよね…。

と、そんなことを話したり考えたりしてたら意外と早く学校に着くことが出来た。
私は2組で、咲希は4組なので階段のとこで別れた。
「よーーーし。1日目がんばるぞーーーー!」
気合を入れて、教室に入った。