お姫様の条件


私がリビングに戻ると、海音寺響はソファーの上で寝ていた。
私は仕方なく電気を消して、ソファーの近くの床に寝転び深く毛布を被った。


夜になると、急に不安になる。
どうしようもないくらい切ない気持ちになる。
…お父さんとお母さんに会いたい………
友梨の声が聞きたい………
「……ッぅ…ぐす…ッ…」
私は気付くと泣いていた。
あーぁ…私、何やってんだろー
無理なら無理って言えばなんとかなったかもしれないのに…
今更、遅い。