お姫様の条件

「…ん?あぁ。たしかに不便にはなるなー。仕事できねぇし」
海音寺響は右足を少し引きずりながら私の前を歩く。
「本当にすみません!!!私、精一杯頑張りますから…!」
私は何度も頭を下げる。
「あぁ…。まぁせいぜいばれないように頼むな。あと、仕事ん時以外はこれつけてろ」
そう言って海音寺響は私にウィッグを放り投げた。
私は慌ててそれをキャッチする。
「それと、メイクもなるべく変えてくれ。お前見てると、自分見てるみたいで訳分からんから」
そう言うと、海音寺響はジーパンを捲くり上げて右足に巻いてある包帯を解いた。