お姫様の条件

「…すみませぇーん」
私は玄関で小さく声を出す。
部屋の中は真っ暗だったのでとりあえず廊下の電気を点けた。

……うーん。
これが芸能人の家…。
なんか以外とシンプルだな。
まぁ、たしかに私が今までTVで見てきたのは超セレブ芸能人の家ばっかだしな。
さすがにシャンデリアとかはないか。
予想外の部屋に、少し驚きながらも靴を脱いで上がる。
「か、海音寺さん?」
私がある一室のドアを開けた時、目に入ったのはでっかいベット。
ほぇ〜!!!
ここで海音寺響はいつも寝てるんかー!!
私はそれだけでウキウキしていると後ろから声をかけられた。