お姫様の条件

「えーと海音寺の部屋は…」
私は合鍵と一緒に入っていたメモを見ながら部屋を探す。
「…あッ……」
私の目の前にあるドアに書いてある番号と、メモに書いてある番号が一致した。
「ここが……あの海音寺響の家…」
私は暫くドアの前に立ってそれを見つめた。
そういえば、さっきはなんだかよく分からなくて整理がつかなかったけど、今思えば凄いことだよね。
ある意味、人気アイドルと同棲ってことでしょ?しかも男女で。
なんか、こんなこと海音寺響のファンにでも知られたらとんでもない!!
私だって、藍本流基が他の女と同棲なんて嫌だもん!!!
…って思う私はかなり痛い?