お姫様の条件



エレベーターで海音寺響の部屋がある6階へ向かう。

…あぁ、もう疲れた。
今思えば、全部あの山下のせいよ!!!
居残りさえなければ……!!!

でも、今更こんなこと言っても仕方ないよね。
私の人生、始めからこうなる運命だったのかな……
「…はあぁー」
今日何度目の溜息だろう。
―チンッ
そう思ったと同時に、エレベーターのドアが開いた。