お姫様の条件

「…やります………」
私はどうすることもできず、ただ首を縦に降るほかなかった
「よし、そうと決まれば早速今から撮影だ!このキャップを被って出ろ。グズグズしている暇はないぞ」
「いッ今から!?」

「当たり前だ!トップアイドルを嘗めんなよ」
そう言うと谷川はとっとと部屋を出ていってしまった。
 
……ひーん…!
私は泣きべそをかきながらも手当たり次第の荷物を全て手に持ち、谷川から受け取ったキャップを被って後を追った。