この声が、貴方に届きますように

翌朝、いつも通り起きてリビングで朝食を食べていると

「優斗、新しいクラスはどう?お友達出来た?」

「そろそろ過去を引きずるのはやめて、前を向いたらどう

なんだ」

"あの日"から両親は毎日のように同じことばかり言うように

なった。

友達を作れ、昔のことは忘れろ、

そればっかりだ。

"わかってるよ"

その辺の紙に殴り書きして、母に投げつける。

「優斗!」

すごくイライラした。

自分でもわかってるんだよ。

こんな事で両親に八つ当たりしてもなんにも変わらない。

「私もパパもママも、お兄ちゃんのことが心配なんだよ」

中一の妹にまでそう言われてしまった。

わかってる、わかってるんだ、本当に。