――……
「……あれ?」
……ひもろぎさんがいない。
いつもの青空の空間にやってきたけど
そこに主であるひもろぎさんの姿はなかった。
初めての出来事に戸惑いながらも
キッチンも、使う材料もそこに在(あ)ったから
あたしは、とりあえずお菓子作りをして
ひもろぎさんを待つことにした。
「…」
……そういえば
あたし、最初の頃は
ひもろぎさんに質問したりしてたけど
ここ最近は、自分のことしか話してなかったな…
ひとり黙々と作業をしながら、あたしは思う。
あたしがいない時は
夢の中で、どう過ごしているのかとか
夢の中にいない時
現実世界では、どうしているのかとか
神様との出会いとか
これまで、どんな風に生きてきたのか
今は、どんな暮らしをしているのかとか
出会ってから、しばらく経つのに
ひもろぎさんについて
いまだに知らないことが多すぎる。
………色々、聞いてみたいけど…
『僕はよりまし』
『人柱を立てたりなんて―…』
『…すずは、嫌かい?
化け物の僕と、こうして話すのは。』
…。
「……踏み込むような話は、嫌がるかな。」
「誰がだい?」
「!…ひ、ひもろぎさんっ?」
ひとりごとに横から声が返ってきて
驚きながら、声のした方へ顔を向ければ
一体いつからそこにいたのか
隣には、ひもろぎさんが立っていた。
「……あれ?」
……ひもろぎさんがいない。
いつもの青空の空間にやってきたけど
そこに主であるひもろぎさんの姿はなかった。
初めての出来事に戸惑いながらも
キッチンも、使う材料もそこに在(あ)ったから
あたしは、とりあえずお菓子作りをして
ひもろぎさんを待つことにした。
「…」
……そういえば
あたし、最初の頃は
ひもろぎさんに質問したりしてたけど
ここ最近は、自分のことしか話してなかったな…
ひとり黙々と作業をしながら、あたしは思う。
あたしがいない時は
夢の中で、どう過ごしているのかとか
夢の中にいない時
現実世界では、どうしているのかとか
神様との出会いとか
これまで、どんな風に生きてきたのか
今は、どんな暮らしをしているのかとか
出会ってから、しばらく経つのに
ひもろぎさんについて
いまだに知らないことが多すぎる。
………色々、聞いてみたいけど…
『僕はよりまし』
『人柱を立てたりなんて―…』
『…すずは、嫌かい?
化け物の僕と、こうして話すのは。』
…。
「……踏み込むような話は、嫌がるかな。」
「誰がだい?」
「!…ひ、ひもろぎさんっ?」
ひとりごとに横から声が返ってきて
驚きながら、声のした方へ顔を向ければ
一体いつからそこにいたのか
隣には、ひもろぎさんが立っていた。


