「………き、緊張しちゃうの。」
「?」
「な、慣れてないの!綺麗な男の子に!」
観念して、打ち明けるあたし。
最初は違和感と言うか、見慣れないその姿に
不思議な感覚の方が強かった。
だけど
何度か、あの姿を目にする内に
隣にいるのをためらうくらいの美少年だなと
しみじみと思うようになり
次第に強く意識して
畏縮するようになってしまった。
「僕、そんなたいしたものじゃないけど。」
「……ひもろぎさん、それ嫌味に取られるから言わない方がいいよ。」
「本当の事なのに…」
……よく、本当の美人は自覚がないと言うけれど…
無自覚ほど怖いものはない。
薄い反応をするひもろぎさんに
あたしは真顔で忠告する。
「見た目に引っ張られて、少し成長はするけど
中身は僕のままだよ?それでも、緊張する?」
そんな、あたしに
ひもろぎさんは首を傾げながら聞いてくる。
……そう。それは充分、分かってる。
だからこそ、戸惑っていた。
「……ひもろぎさん。
異性に免疫のないあたしみたいな人間はね
あの顔で、あんな風に優しくされたら
触れられたら、どきどきしちゃうものなの。」
ひもろぎさんは幼い頃と
変わらない距離感で接してくるから。
「嫌じゃないんだよ?………困っちゃうの。」
「?」
「な、慣れてないの!綺麗な男の子に!」
観念して、打ち明けるあたし。
最初は違和感と言うか、見慣れないその姿に
不思議な感覚の方が強かった。
だけど
何度か、あの姿を目にする内に
隣にいるのをためらうくらいの美少年だなと
しみじみと思うようになり
次第に強く意識して
畏縮するようになってしまった。
「僕、そんなたいしたものじゃないけど。」
「……ひもろぎさん、それ嫌味に取られるから言わない方がいいよ。」
「本当の事なのに…」
……よく、本当の美人は自覚がないと言うけれど…
無自覚ほど怖いものはない。
薄い反応をするひもろぎさんに
あたしは真顔で忠告する。
「見た目に引っ張られて、少し成長はするけど
中身は僕のままだよ?それでも、緊張する?」
そんな、あたしに
ひもろぎさんは首を傾げながら聞いてくる。
……そう。それは充分、分かってる。
だからこそ、戸惑っていた。
「……ひもろぎさん。
異性に免疫のないあたしみたいな人間はね
あの顔で、あんな風に優しくされたら
触れられたら、どきどきしちゃうものなの。」
ひもろぎさんは幼い頃と
変わらない距離感で接してくるから。
「嫌じゃないんだよ?………困っちゃうの。」


