「…」
子供の姿のひもろぎさんなら
全然なんともないんだけど…
手に持っていた
もうひとつのエクレアを頬張るひもろぎさんを
じっと見つめる。
愛らしいその姿は
どれだけ見ていても飽きないのに。
「……すず。」
「うん?」
「成長した僕は、好きじゃない?」
「…え?」
「あんまり目、合わないし
落ち着かない感じだったから。」
……うっ!
なんとか誤魔化していたつもりだったけど
あたしの違和感に、ひもろぎさんは気付いていたようで
食べかけのエクレアを下ろして
少し、しょんぼりした顔であたしを見返す。
その姿にあたしの良心は痛む。
「……すずが嫌なら
もう、あの姿にはならないから。」
「ちちち違うっ!違うから!ごめんねっ
そんな悲しそうな顔しないで!!」
悲しげに視線を落とすひもろぎさん。
焦ったあたしは、慌てて弁明する。
「い、嫌とかじゃないの…っ
へ、変に意識しちゃってるだけで…っ!」
「…意識?」
「!」
勢いで、こぼしてしまった本音に
あたしは慌てて口を塞ぐ。
そんなあたしに
どういう意味?と目で問いかける、ひもろぎさん。
墓穴を掘ってしまった自分に
頭を掻き回したくなりながらも
口を覆っていた手を退けて
ためらいがちに、声を発する。
子供の姿のひもろぎさんなら
全然なんともないんだけど…
手に持っていた
もうひとつのエクレアを頬張るひもろぎさんを
じっと見つめる。
愛らしいその姿は
どれだけ見ていても飽きないのに。
「……すず。」
「うん?」
「成長した僕は、好きじゃない?」
「…え?」
「あんまり目、合わないし
落ち着かない感じだったから。」
……うっ!
なんとか誤魔化していたつもりだったけど
あたしの違和感に、ひもろぎさんは気付いていたようで
食べかけのエクレアを下ろして
少し、しょんぼりした顔であたしを見返す。
その姿にあたしの良心は痛む。
「……すずが嫌なら
もう、あの姿にはならないから。」
「ちちち違うっ!違うから!ごめんねっ
そんな悲しそうな顔しないで!!」
悲しげに視線を落とすひもろぎさん。
焦ったあたしは、慌てて弁明する。
「い、嫌とかじゃないの…っ
へ、変に意識しちゃってるだけで…っ!」
「…意識?」
「!」
勢いで、こぼしてしまった本音に
あたしは慌てて口を塞ぐ。
そんなあたしに
どういう意味?と目で問いかける、ひもろぎさん。
墓穴を掘ってしまった自分に
頭を掻き回したくなりながらも
口を覆っていた手を退けて
ためらいがちに、声を発する。


