「今の時期なら、アイスとかパフェでもいいかな。」
「…なら、フローズンヨーグルトおいしいよ。」
「フローズンヨーグルト?」
「知らない?」
なにそれ?と首を傾げるひもろぎさんに
説明すれば、話し終える頃には
ひもろぎさんは、興奮気味に目を輝かせていた。
「食べてみたい!」
「うん。おいしいよ。簡単だし。」
「作って!」
「え…?…あたしが?」
「すずは作れるんでしょ?」
「つく、れる…けど……」
「大丈夫!材料は僕が用意するから。」
「いや、そういうことじゃ…」
「キッチンと冷凍庫も、今出すから!」
「え!?」
出すってなに!?
矢継ぎ早に、まくし立てるやいなや
ひもろぎさんは立ち上がり、ぱんっと手をたたく。
トンネルの中にいるみたいに
その音が、あたりに反響して
それから――
「………えぇ…」
唖然とした声が、口からこぼれる。
それもそうだ。
空間が一変したから。
目の前には、ピカピカの最新型のキッチン。
大きな冷凍庫。使い勝手の良さそうな水回りに、調理器具。
ドラマや映画のセットのような…
どこかのお金持ちの家庭にお邪魔しているような…
自分が今、立っているその場所の光景に
とにかく、圧倒されてしまう。
「…なら、フローズンヨーグルトおいしいよ。」
「フローズンヨーグルト?」
「知らない?」
なにそれ?と首を傾げるひもろぎさんに
説明すれば、話し終える頃には
ひもろぎさんは、興奮気味に目を輝かせていた。
「食べてみたい!」
「うん。おいしいよ。簡単だし。」
「作って!」
「え…?…あたしが?」
「すずは作れるんでしょ?」
「つく、れる…けど……」
「大丈夫!材料は僕が用意するから。」
「いや、そういうことじゃ…」
「キッチンと冷凍庫も、今出すから!」
「え!?」
出すってなに!?
矢継ぎ早に、まくし立てるやいなや
ひもろぎさんは立ち上がり、ぱんっと手をたたく。
トンネルの中にいるみたいに
その音が、あたりに反響して
それから――
「………えぇ…」
唖然とした声が、口からこぼれる。
それもそうだ。
空間が一変したから。
目の前には、ピカピカの最新型のキッチン。
大きな冷凍庫。使い勝手の良さそうな水回りに、調理器具。
ドラマや映画のセットのような…
どこかのお金持ちの家庭にお邪魔しているような…
自分が今、立っているその場所の光景に
とにかく、圧倒されてしまう。


