そう答えたあの子は
とても優しい笑顔を浮かべていて
まるで、花が咲くかのような
初めて見たその笑顔に
あたしは思わず見惚れてしまう。
そんなあたしに、あの子は言う。
「…すずさんにもいますよね。そういう人。」
……立ち止まってしまっても
あたしが前に進むことを、諦めないでいられる理由。
すぐそばで、支えてくれる存在。
――……おばあちゃんと、ひもろぎさん。
「……おばあちゃんは、昔から優しくて
あたしがこんな風になっても何も変わらなくて
両親に何を言われても
あたしが何も出来ない役立たずでも
ずっと傍にいてくれるんです。」
そのままでいいと
急がなくて大丈夫だと言ってくれる。
その優しさに、存在に救われている。
一方
「……おばあちゃんに、甘えている自分が嫌で
だけど、ここから動けなくて…」
それが、心苦しくなる時もある。
その優しさに報いたいと
恩返しをしたいと思うのに、思うようにはいかなくて
……もどかしくて、たまらない。
「…」
……もう少し。
………もう少しだけ、勇気が欲しい。
………あのふたりの優しさに報いるために
過去から踏み出すための『きっかけ』が、欲しい。
とても優しい笑顔を浮かべていて
まるで、花が咲くかのような
初めて見たその笑顔に
あたしは思わず見惚れてしまう。
そんなあたしに、あの子は言う。
「…すずさんにもいますよね。そういう人。」
……立ち止まってしまっても
あたしが前に進むことを、諦めないでいられる理由。
すぐそばで、支えてくれる存在。
――……おばあちゃんと、ひもろぎさん。
「……おばあちゃんは、昔から優しくて
あたしがこんな風になっても何も変わらなくて
両親に何を言われても
あたしが何も出来ない役立たずでも
ずっと傍にいてくれるんです。」
そのままでいいと
急がなくて大丈夫だと言ってくれる。
その優しさに、存在に救われている。
一方
「……おばあちゃんに、甘えている自分が嫌で
だけど、ここから動けなくて…」
それが、心苦しくなる時もある。
その優しさに報いたいと
恩返しをしたいと思うのに、思うようにはいかなくて
……もどかしくて、たまらない。
「…」
……もう少し。
………もう少しだけ、勇気が欲しい。
………あのふたりの優しさに報いるために
過去から踏み出すための『きっかけ』が、欲しい。


