きみはあたしのライラック

「…でも、結局それは逃避で
問題を先伸ばしにして、逃げ続けても
いつかはまた、ぶつかるから。」



自分できちんと問題を把握しているからこそ
このままじゃいけないって


いつかは必ず
向き合わなきゃいけない時がくるからって



「怖くても、不安でも
変わりたいと思うなら、進むしかないんだって
だから…私は頑張ろうと思ったんです。」



ちゃんと、前を向けるように
変われるように頑張ろうって努力していた。



必死に、恐怖や不安と闘っていたんだ。



「……どうして…そう思えたんですか…?」



その気持ちは、想いはあたしも同じ。

でも、あたしは
この子のようにうまく前に進めない。

想いはあるのに、身体がうまく動かない。

立ち止まってしまう。



歩みを止めない、この子の原動力はなんだろう。



「きっかけをくれたひとがいて
一緒にいてくれるから。」