「言っただろう?
先の事を考えて不安になるよりも
今を大切にしなさいと。」
「…」
「きみは、「人」なんだ。
普通と違うからといって
望みを諦めることなんてないんだ。」
「……でも。」
「きみが初めて、強く望んだものなんだろう?」
「…」
「彼女は、きみがいいと言っているんだ。
ちゃんと解った上で、それでも
きみと共にいたいと言っている。」
「……でも…」
「もとより人は、傷付けて、傷付いて
そうして、互いを深く知って
生きていく生き物なんだ。」
「僕、は…」
「その中で、癒す方法、手段を学ぶ。
それは、きみにも言えること。
『傷付いて終わり』にしなければ良いだけの話。」
「…」
「それに、こうして彼女を目の前にして
好きだと言われて
彼女を、自分の想いを無視することなんて
もう、できないだろう?」
みなかみさまが言葉を紡ぐ度に
ひもろぎさんの揺れが大きくなる。
心の内を暴かれたことへの動揺が
声や表情、全身に広がっていってる。
苦痛に苛まれるように
表情を歪ませてあたしを見上げるひもろぎさんは
自分の心と葛藤しているようなその姿は
きっと、あの日
ひもろぎさんが見ていたあたし、そのもの。
だから、あたしは…
「……あたし
ひもろぎさんと過ごす時間が好きだよ。」
「ひもろぎさんは、いつも
あたしのしたことで喜んでくれる。」
「あたしの話を楽しそうに聞いてくれる。
優しく笑ってくれる。」
「悩んだ時や、落ち込んだ時には
ずっと、そばで寄り添ってくれる。」
「ひもろぎさんといると楽しくて、安心する。
心があったかくなる。…それでも、だめ?」
「あたしは、『今』幸せだよ。
ひもろぎさんと会えて良かったって思ってるよ。」
「それでも……だめ?」
先の事を考えて不安になるよりも
今を大切にしなさいと。」
「…」
「きみは、「人」なんだ。
普通と違うからといって
望みを諦めることなんてないんだ。」
「……でも。」
「きみが初めて、強く望んだものなんだろう?」
「…」
「彼女は、きみがいいと言っているんだ。
ちゃんと解った上で、それでも
きみと共にいたいと言っている。」
「……でも…」
「もとより人は、傷付けて、傷付いて
そうして、互いを深く知って
生きていく生き物なんだ。」
「僕、は…」
「その中で、癒す方法、手段を学ぶ。
それは、きみにも言えること。
『傷付いて終わり』にしなければ良いだけの話。」
「…」
「それに、こうして彼女を目の前にして
好きだと言われて
彼女を、自分の想いを無視することなんて
もう、できないだろう?」
みなかみさまが言葉を紡ぐ度に
ひもろぎさんの揺れが大きくなる。
心の内を暴かれたことへの動揺が
声や表情、全身に広がっていってる。
苦痛に苛まれるように
表情を歪ませてあたしを見上げるひもろぎさんは
自分の心と葛藤しているようなその姿は
きっと、あの日
ひもろぎさんが見ていたあたし、そのもの。
だから、あたしは…
「……あたし
ひもろぎさんと過ごす時間が好きだよ。」
「ひもろぎさんは、いつも
あたしのしたことで喜んでくれる。」
「あたしの話を楽しそうに聞いてくれる。
優しく笑ってくれる。」
「悩んだ時や、落ち込んだ時には
ずっと、そばで寄り添ってくれる。」
「ひもろぎさんといると楽しくて、安心する。
心があったかくなる。…それでも、だめ?」
「あたしは、『今』幸せだよ。
ひもろぎさんと会えて良かったって思ってるよ。」
「それでも……だめ?」


