榊さんに教えて貰った
ひもろぎさん達がいるであろう山は
『水蓮山(すいれんざん)』という名前で
入山禁止の山ではなく
春には山菜採り、秋にはきのこや竹の子狩りなど
季節の折には、山の恵みを享受(きょうじゅ)しに
地元住民が、よく足を踏み入れる山だと言う。
地元住民以外も
定められたルールを守れば
自己責任で入山が許可されてる。
「…」
まだ緩やかな山道を
周囲をよく観察しながら進む。
そびえ立つ木々は
すっかり冬支度を済ませている。
地面には大量の落ち葉が敷き詰められていて
歩く度に、さくさくと音が響く。
……本当に広い。
榊さんと会ったあの山とは
比べ物にならないくらいの広さ。
木の葉を隠すなら森の中、とは
よく言ったもの。
ここから探すのは至難の技。
……だけど
隠れている「森」は見つけられたんだから。
「……必ず、見つけるんだ。」
改めて決意を胸に刻み付けて
夢の中の、あの真っ白な空間のように
果てしなく続く、森林の中を
あたしはひとり黙々と歩き続けた。
ひもろぎさん達がいるであろう山は
『水蓮山(すいれんざん)』という名前で
入山禁止の山ではなく
春には山菜採り、秋にはきのこや竹の子狩りなど
季節の折には、山の恵みを享受(きょうじゅ)しに
地元住民が、よく足を踏み入れる山だと言う。
地元住民以外も
定められたルールを守れば
自己責任で入山が許可されてる。
「…」
まだ緩やかな山道を
周囲をよく観察しながら進む。
そびえ立つ木々は
すっかり冬支度を済ませている。
地面には大量の落ち葉が敷き詰められていて
歩く度に、さくさくと音が響く。
……本当に広い。
榊さんと会ったあの山とは
比べ物にならないくらいの広さ。
木の葉を隠すなら森の中、とは
よく言ったもの。
ここから探すのは至難の技。
……だけど
隠れている「森」は見つけられたんだから。
「……必ず、見つけるんだ。」
改めて決意を胸に刻み付けて
夢の中の、あの真っ白な空間のように
果てしなく続く、森林の中を
あたしはひとり黙々と歩き続けた。


