自分の荒い呼吸音だけが、耳に響く。
「…は…っ…はぁ…っ」
夢の中、真っ白な空間を走る。
この不安や心配が杞憂であって欲しい。
前みたいに
何事もなかったかのように出迎えて欲しい。
早く、あの笑顔を見たい。
あの声を、聞きたい。
ひもろぎさんに、会いたい。
それだけを考えて、今日一日を過ごした。
なのに
「………どうして?」
肩を上下させながら、足を止める。
いくら走っても、ひもろぎさんがいる
あの場所に辿り着かない。
いつもなら
気付いたらあの場所に行き着くのに
どれだけ走っても、あたりは真っ白なまま。
視界に広がる純白の光景に
あたしは恐怖を覚える。
………まさか、『さよなら』って……
昨日の悲しそうな笑顔が、また頭に浮かび
あたしの心臓は嫌な音を奏で始める。
「………なんで?」
動揺と混乱で、声が震える。
なんで、いきなり
こんなことになったの?
知らない間に
あたしはひもろぎさんに何かしてしまった?
ひもろぎさんを困らせたり
嫌がるようなことをしてしまった?
……ひもろぎさんに拒絶されるようなことを
してしまった?
……。
ぐるぐる思考を巡らせるけど
一向に答えは出てこない。
「………ひもろぎさん…」
どうして?なんで?を繰り返しながら
あたしは目覚めるまで、ずっと
永遠と続く真っ白な空間を
涙目になりながら、さ迷うように走り続けた。
「…は…っ…はぁ…っ」
夢の中、真っ白な空間を走る。
この不安や心配が杞憂であって欲しい。
前みたいに
何事もなかったかのように出迎えて欲しい。
早く、あの笑顔を見たい。
あの声を、聞きたい。
ひもろぎさんに、会いたい。
それだけを考えて、今日一日を過ごした。
なのに
「………どうして?」
肩を上下させながら、足を止める。
いくら走っても、ひもろぎさんがいる
あの場所に辿り着かない。
いつもなら
気付いたらあの場所に行き着くのに
どれだけ走っても、あたりは真っ白なまま。
視界に広がる純白の光景に
あたしは恐怖を覚える。
………まさか、『さよなら』って……
昨日の悲しそうな笑顔が、また頭に浮かび
あたしの心臓は嫌な音を奏で始める。
「………なんで?」
動揺と混乱で、声が震える。
なんで、いきなり
こんなことになったの?
知らない間に
あたしはひもろぎさんに何かしてしまった?
ひもろぎさんを困らせたり
嫌がるようなことをしてしまった?
……ひもろぎさんに拒絶されるようなことを
してしまった?
……。
ぐるぐる思考を巡らせるけど
一向に答えは出てこない。
「………ひもろぎさん…」
どうして?なんで?を繰り返しながら
あたしは目覚めるまで、ずっと
永遠と続く真っ白な空間を
涙目になりながら、さ迷うように走り続けた。


