――……
「こんばんは。すず。」
「こんばんは。ひもろぎさん。」
「いい結果になったみたいで良かった。」
「うん。」
ひもろぎさんは、やってきたあたしの顔を見て
嬉しそうに笑顔をこぼした。
笑い返して、ひもろぎさんの隣に腰を下ろす。
「冬にはって考えてたけど
佐奈の入学に合わせて、春から通うことにした。」
「そう。」
今日、佐奈と一緒に
学校の見学会に行ってきた。
緊張しながら参加した見学会には
思っていた以上に、たくさんの人が参加していて
自分よりも遥かに年上の人や
身体の不自由な人も、いっぱいいて
……ああ、みんな
色んな事情を抱えて、今ここにいるんだな
なんて思ったら
いつの間にか緊張は解けていた。
単位制と言うこともあって
教室の雰囲気や授業スタイルは
高校と言うより大学の感じに近かった。
学習ペースも、学ぶ科目も
生徒が自由に選択できる。
自主性や計画性は求められるけど
その代わりに自由度が高い。
編入の際に、渡された資料で知ってはいたけど
あんな風に、自分の目で
実際に学校の雰囲気を知れたのは良かった。
普通の学校のように、限られた人間関係や
誰が決めたのかも定かでないルールや規律に
縛られることのない、自由な校風。
年齢も外見も境遇も抱えたものも、皆違う
普通の学校では
出会うことがないであろう人達が集まる
色んな人の人生を
垣間見ることの出来る
色んな生き方を知ることの出来る
その場所は
自分が所属していた閉鎖的なあの場所と比べて
世界の視野が広がる感じがして、新鮮で
あたしにとっては
息がしやすく、居心地が良くて
ここでなら、なんとかやっていけると思った。
「こんばんは。すず。」
「こんばんは。ひもろぎさん。」
「いい結果になったみたいで良かった。」
「うん。」
ひもろぎさんは、やってきたあたしの顔を見て
嬉しそうに笑顔をこぼした。
笑い返して、ひもろぎさんの隣に腰を下ろす。
「冬にはって考えてたけど
佐奈の入学に合わせて、春から通うことにした。」
「そう。」
今日、佐奈と一緒に
学校の見学会に行ってきた。
緊張しながら参加した見学会には
思っていた以上に、たくさんの人が参加していて
自分よりも遥かに年上の人や
身体の不自由な人も、いっぱいいて
……ああ、みんな
色んな事情を抱えて、今ここにいるんだな
なんて思ったら
いつの間にか緊張は解けていた。
単位制と言うこともあって
教室の雰囲気や授業スタイルは
高校と言うより大学の感じに近かった。
学習ペースも、学ぶ科目も
生徒が自由に選択できる。
自主性や計画性は求められるけど
その代わりに自由度が高い。
編入の際に、渡された資料で知ってはいたけど
あんな風に、自分の目で
実際に学校の雰囲気を知れたのは良かった。
普通の学校のように、限られた人間関係や
誰が決めたのかも定かでないルールや規律に
縛られることのない、自由な校風。
年齢も外見も境遇も抱えたものも、皆違う
普通の学校では
出会うことがないであろう人達が集まる
色んな人の人生を
垣間見ることの出来る
色んな生き方を知ることの出来る
その場所は
自分が所属していた閉鎖的なあの場所と比べて
世界の視野が広がる感じがして、新鮮で
あたしにとっては
息がしやすく、居心地が良くて
ここでなら、なんとかやっていけると思った。


