春よ、瞬け。


すると、冴くんはキャベツを切る手を止めた。

「月麦、このタイミングで"大好き"はズルいぞ。今、俺の手が塞がってなかったら、押し倒してるところだった。」
「えっ。」
「そんな可愛いこと言われたら、、、黙ってられなくなるだろ。」

冴くんはそう言うと、顔だけを少しこちらに振り向かせ「次は、今俺を我慢させた分、手加減しないから覚悟しとけよ。」と言い、口角を上げて悪戯に微笑むと、ピーマンを手に取り、次はピーマンを切り始めた。

"手加減しないから覚悟しとけよ"

え、、、何を手加減しないの?
覚悟しとけよ?

それって、、、やっぱり、そうゆうこと?

わたしは考えただけで恥ずかしくなり、冴くんから離れると「あー、お腹空いた!あっちで大人しく待ってまーす!」と言い、キッチンを離れ、リビングのソファーに腰を掛けた。

そうだ、わたし、冴くんの彼女になったんだよね。

だから、そうゆうことをされてもおかしくない関係なんだ。

どうしよう、、、
もう何年も仕事ばっかりしてきたから、恋愛のし方なんて忘れちゃったよ。

でも、、、
まさか小4の時の初恋の人と大人になってから付き合うことになるなんて、思いもしなかった。

何だか照れくさいけど、嬉しい。