「でも、、、わたし、冴くんの彼女でもないし、そんな甘えられないよ、、、」
「月麦は、本当真面目だよなぁ。そんで、素直で努力家で、何でも一人で抱え込んで、、、そんな月麦を見てると、黙ってられなくなるんだよ。」
冴くんはそう言うと、わたしを抱き締めたまま「それなら、俺の彼女になるか?」と言った。
"俺の彼女になるか?"、、、?
「えぇー!!!」
わたしは驚きのあまり、冴くんの肩を押し、冴くんから離れてしまった。
「さ、冴くん、、、いつから、そんな冗談言えるようになったの?」
「冗談でこんなこと言うかよ。」
「え、だって、、、冴くん、彼女いないの?」
「居たら月麦をこんな家に呼ばねーし、10年前に仕事が忙し過ぎてフラレてからずっといねーよ。」
「え?!10年?!じゃあ、20歳からずっと彼女居ないの?!」
「悪いかよ。そうゆう月麦はどうなんだよ。男いるのか?」
「、、、わたしも、入社して一年目の時に、仕事が忙し過ぎてフラレてから、、、いない。」
わたしがそう言うと、冴くんはフッと笑い「俺と同じじゃねーか。」と言った。
「俺なら、月麦のことを理解してやれる。だから、、、俺のそばに居ないか?」
「、、、わたしが彼女でいいの?」
「月麦がいいから、言ってるんだけど?」
わたしは驚きから離れてしまった冴くんに一歩歩み寄り、そっと冴くんに抱きついた。
「冴くんの、、、そばに居たい。」
わたしの言葉に冴くんは、わたしを抱き締め返すと「じゃあ、決まりだな。」と囁いた。



