春よ、瞬け。


それから定時の18時になり、冴くんは18時20分には家に車で迎えに来てくれた。

冴くんは会社の近くのマンションに住んでいて、徒歩で通勤してるから、わざわざ帰って車に乗って迎えに来てくれたんだよね。

「お疲れ。」

助手席に乗り込むと、そこにはいつもの冴くんの姿があり、わたしはホッとした。

「お疲れ様。」
「ゆっくり休めたか?」
「うん、休めたよ!というか、昨日の20時くらいから、さっき冴くんからLINEくるちょっと前まで寝てた。」
「はっ?!」

冴くんの驚き様に、わたしは笑って「自分でもビックリした!」と言った。

「でも、それだけ疲れが溜まってるってことだよな。ごめんな、負担ばっかりかけさせて。もう少し、中村が育てばなぁ。」
「大丈夫だよ!わたし、今の仕事好きだし、やり甲斐あって楽しいから!」

わたしがそう言うと、冴くんは微かに優しく微笑み「仕事が楽しいだなんて言うの、月麦くらいだよ。」と言い、車を発進させた。

「ねぇ、今日のご飯は何?」
「回鍋肉と水餃子のスープ作ろうと思ってるけど、それでいいか?」
「おぉー!中華いいね!冴くんが作ってくれるものなら、何でもいい!」

わたしの言葉に冴くんは前を向いたまま口角を上げると、「やっぱり月麦が居てくれないとダメだな。」と呟くように言った。

えっ?
それは、どうゆう意味?

仕事の面で?
それとも、、、その言葉、違う意味で期待しちゃっていいの?