それは、寂しいことだとは思う。けれど、ロベルトでなくてもきっとそうなってしまっただろう。
「あの、大丈夫ですか? ……無理もないことと、思いますが」
ニコラス様は私が言葉数少ななことを、ロベルトに婚約破棄されて落ち込んでいると勘違いしていたのかもしれない。
心配そうな表情を浮かべた彼に、私は慌てて首を振った。
「あ……いえ。ロベルトに婚約破棄されたことについては、自分でも驚くほどにどうでも良いです。彼とは別に、好きだ嫌いだの恋愛関係でもありませんでしたし……両親に決められた結婚する男性という気持ちしか、ありませんでした」
「……そうなんですか?」
ぽかんと驚いた表情をしている、ニコラス様。
彼もこんなことを言われても困るかもしれないと思いつつも、ここまで来たら私が落ち込んでいるように見える理由をすべて説明してしまう方が良いと思った。
「あの、大丈夫ですか? ……無理もないことと、思いますが」
ニコラス様は私が言葉数少ななことを、ロベルトに婚約破棄されて落ち込んでいると勘違いしていたのかもしれない。
心配そうな表情を浮かべた彼に、私は慌てて首を振った。
「あ……いえ。ロベルトに婚約破棄されたことについては、自分でも驚くほどにどうでも良いです。彼とは別に、好きだ嫌いだの恋愛関係でもありませんでしたし……両親に決められた結婚する男性という気持ちしか、ありませんでした」
「……そうなんですか?」
ぽかんと驚いた表情をしている、ニコラス様。
彼もこんなことを言われても困るかもしれないと思いつつも、ここまで来たら私が落ち込んでいるように見える理由をすべて説明してしまう方が良いと思った。



