週が明けた月曜日。
今、朝の七時。
いつもならまだ布団で横になっている時間だけど……。
今日の私はもう学校に着いているんだ。
「本当に、私も必要なの?」
「この事件が解決できたのは平井のおかげだ」
右隣で常盤君が眠そうな声を出している。
「さすがは舞奈ちゃんだね。お手柄だ」
左隣で一色君が朝早いことを感じさせないいつもの明るい声を出している。
朝から常盤君と一色君に挟まれるなんて。
そして、諏訪会長のところに行くなんて。
校内の女子が見たら羨ましがるかもしれないシチュエーションだけど……。
こっちはドキドキと緊張で心臓がバクバクだよ。
「そろそろ行こうか」
「俺も今ちょうどそう思ってたところだ」
私の両隣でバチバチしないでよ!
諏訪会長はいつも忙しいから、なかなか生徒会室にいないんだよね。
見慣れたはずの生徒会室のドアも今日は重々しく感じる。
このドアの奥に諏訪会長がいるんだ。
諏訪会長、怒っているかな……。
花壇、すごく大事にしてたもんな。
そんな私のバクバク具合なども知らずに常盤君は「じゃ入るぞ」とドアをノックをする。
あ、まだ心の準備できてないんですけど。
ガチャリとドアを開ける。
部屋の奥の会長席に諏訪会長が座っている。
「失礼します」
「お疲れさま。一週間、学校を守ってくれてありがとうね」
諏訪会長は笑みを浮かべて私たちを見ていた。
「常盤からのメールを読んだよ。まさかあんなことをする人がいたなんてな」
諏訪会長も困ったような顔をしている。
「だけどよく短時間で解決することができたね」
「平井が解決策を思いつきました」
急に名前を呼ばれてドキッとする。
諏訪会長の視線を感じる。ひゃー、ドキドキしちゃうよ。
「平井さんはとってもお手柄だね。今回のことと言い、校内新聞のことと言い大助かりだ」
「ありがとうございます」
諏訪会長、えらく私のこと褒めてくれるな。
「花壇のことは残念なことだ。だけど君たちは学校を守ることができた。これからも生徒会としてこの学校のことを頼むよ」
ニコッと笑顔で諏訪先輩は笑っている。
「僕の会長としての任期もあと数ヶ月だ。きっと次の生徒会長はこの中から出るだろう」
スッと部屋の中の緊張感が高まる。
「次の会長を決めるのは僕じゃない。この学校の生徒みんなだ。みんな君たちのことをちゃんと見ているから。天聖学園のためにもこれからも頑張ってね」
会長の最後の一言が重くのしかかる。
選挙に向けて、これから常盤君と一色君の戦いはもっとバチバチだ。
学校でも超人気者の一色君に勝てるかな。
「頼むぞ、平井」
常盤君が私の名前を呼ぶ。
「平井は俺のパートナーだ。頼りにしている」
決して恋愛的な意味ではないってわかっている。
それでも常盤君にパートナーって呼ばれるとドキドキしちゃう。
悪女パワー全開で頑張っちゃうもんね。
「パートナーなんだから、私に任せてよね」
自分で言っててドキドキしちゃう。
今の私は常盤君のパートナーなんだ。
少しくらい、自分に自信持ってもいいよね。
「平井の悪女っぷり、頼りにしているぞ」
「もう、変なこと言わないでよ!」
パシっと常盤君の腕を軽く叩く。
明るい笑顔で常盤君は笑っていた。
今、朝の七時。
いつもならまだ布団で横になっている時間だけど……。
今日の私はもう学校に着いているんだ。
「本当に、私も必要なの?」
「この事件が解決できたのは平井のおかげだ」
右隣で常盤君が眠そうな声を出している。
「さすがは舞奈ちゃんだね。お手柄だ」
左隣で一色君が朝早いことを感じさせないいつもの明るい声を出している。
朝から常盤君と一色君に挟まれるなんて。
そして、諏訪会長のところに行くなんて。
校内の女子が見たら羨ましがるかもしれないシチュエーションだけど……。
こっちはドキドキと緊張で心臓がバクバクだよ。
「そろそろ行こうか」
「俺も今ちょうどそう思ってたところだ」
私の両隣でバチバチしないでよ!
諏訪会長はいつも忙しいから、なかなか生徒会室にいないんだよね。
見慣れたはずの生徒会室のドアも今日は重々しく感じる。
このドアの奥に諏訪会長がいるんだ。
諏訪会長、怒っているかな……。
花壇、すごく大事にしてたもんな。
そんな私のバクバク具合なども知らずに常盤君は「じゃ入るぞ」とドアをノックをする。
あ、まだ心の準備できてないんですけど。
ガチャリとドアを開ける。
部屋の奥の会長席に諏訪会長が座っている。
「失礼します」
「お疲れさま。一週間、学校を守ってくれてありがとうね」
諏訪会長は笑みを浮かべて私たちを見ていた。
「常盤からのメールを読んだよ。まさかあんなことをする人がいたなんてな」
諏訪会長も困ったような顔をしている。
「だけどよく短時間で解決することができたね」
「平井が解決策を思いつきました」
急に名前を呼ばれてドキッとする。
諏訪会長の視線を感じる。ひゃー、ドキドキしちゃうよ。
「平井さんはとってもお手柄だね。今回のことと言い、校内新聞のことと言い大助かりだ」
「ありがとうございます」
諏訪会長、えらく私のこと褒めてくれるな。
「花壇のことは残念なことだ。だけど君たちは学校を守ることができた。これからも生徒会としてこの学校のことを頼むよ」
ニコッと笑顔で諏訪先輩は笑っている。
「僕の会長としての任期もあと数ヶ月だ。きっと次の生徒会長はこの中から出るだろう」
スッと部屋の中の緊張感が高まる。
「次の会長を決めるのは僕じゃない。この学校の生徒みんなだ。みんな君たちのことをちゃんと見ているから。天聖学園のためにもこれからも頑張ってね」
会長の最後の一言が重くのしかかる。
選挙に向けて、これから常盤君と一色君の戦いはもっとバチバチだ。
学校でも超人気者の一色君に勝てるかな。
「頼むぞ、平井」
常盤君が私の名前を呼ぶ。
「平井は俺のパートナーだ。頼りにしている」
決して恋愛的な意味ではないってわかっている。
それでも常盤君にパートナーって呼ばれるとドキドキしちゃう。
悪女パワー全開で頑張っちゃうもんね。
「パートナーなんだから、私に任せてよね」
自分で言っててドキドキしちゃう。
今の私は常盤君のパートナーなんだ。
少しくらい、自分に自信持ってもいいよね。
「平井の悪女っぷり、頼りにしているぞ」
「もう、変なこと言わないでよ!」
パシっと常盤君の腕を軽く叩く。
明るい笑顔で常盤君は笑っていた。


