ギターを弾く横顔を見ている。

いつも通り、窓際に座っている君。

ギターを弾いている横顔が好きだ。前も、今も、ずっと。

──これからも。

無造作に結ばれた少し伸びた金髪が、窓からの風に揺れる。
長いまつ毛が伏せられ、指先が弦をなぞるたびに、わずかに唇が動く。
そのすべてが、俺の胸を締めつける。

君は何を考えてるんだろう。
俺をまだ好きでいてくれるのかな。

──好きだ

それだけは、どうしようもなく揺るがない気持ちだった。

もう一度君のギターが聞きたい。

世界で1番好きな君のギターの音。
なにより君が好きだから──
俺の世界には君の音だけがいい。