「はーい なになに? あ、愛莉(あいり)も」

「あのさ、前から思ってたんだけど」
と、親友の愛莉が切り出す。

「鶴川くんってさー 謎多くない?」
「そうそう」

予想外。
こんなこと言ってくるなんて。

「確かにね〜 でも、完全に謎って訳じゃなくない?」

「そう?」

「愛莉はわかると思うけど、鶴川くんって、筆箱が可愛い系だし、結構好みわかってるんだよね」

「あ〜そうか 私が『可愛いね』って言ったら、『ありがとう』って言ってたな〜」

「へ〜 そんなことあったんだ」


ここで僕は聞きたかったことを聞こう

「で、それがどうしたの? これだけじゃないと思って。」

「さすがわかってるね茉奈は。こっからは維香に話してもらおうかな」