「雪だ…」
今年初めての雪。うそ、このタイミングで!?
ゆっくりと舞い降りてくる。
クリスマスに大好きな人と初雪も見れて、嬉しすぎだよ。
わくわくした気持ちになっていたら、拓真がギュッとあたしの手を握った。
「優衣、これからもずっと傍にいてな?離れんなよ」
「うん、もちろんだよ」
ずっと、傍にいる。
拓真はゆっくりとあたしの身体を引き寄せて、唇にキスをした。
満点の星空の下、雪が舞い降りる。
そして優しいキス。
今年のクリスマス、あたしにとって悲しいクリスマスのはずが、とっても幸せなクリスマスになった。


