「キーリングか?
俺、キーリング欲しかったんだよね。ありがと優衣。お前、俺の心読めてんのかな。
しかも雪の結晶か。デザインいいな」
あたしのあげたキーリングを見ながら喜ぶ拓真を見て、良かったって思った。
「ん?これ、小さいけど“love”って掘ってあるぞ??」
拓真が言った。
そしてあたしも気付く。
「あ、あたしがもらったネックレスにも」
そう、あたし達2人のネックレス、キーリングはそれぞれloveと掘ってあった。
どちらも雪の結晶がモチーフでそして“love”と掘ってある。
これは単なる偶然?
不思議な気持ちでいっぱいになっていたら、上から何かが舞い降りてきた。
ほんのり冷たいモノ。


