「疲れたー!!」



私の声とともに、ドサッと大きなダンボールが音を鳴らして床に叩きつけられた。


それもそうだ、私が耐えきれずにパッと手を話したから。


でも、私悪くないよね?


だってこんなの1人で持たせる先生が悪いよね?


しかも持っていく場所が4階の第3音楽室。


エレベーターを使うことも許してもらえず、前も見えないままここまで持ってきた私すごいよね?


今日は家に帰ってやりたいことたくさんあったのになあ。


毎日毎日雑用押し付けるなんて教師って授業以外の仕事してるのかな、疑いたくなる。


そういえば、荷物運んだらついでに掃除もしといてって言ってた気がする……。


私は思わずため息をついて部屋を見渡してみた。


……もう手痛いんだけど。


選択肢は3つ。


1つ、大人しく掃除をして帰る。


2つ、なにもせずに、さっさと帰る。


3つ、助けを呼ぶ。


この中から選ぶとしたら、1はない。


3は、まあなし。


お友達が可哀想だしね。


やっぱり消去法で2だよね。


私はやらない!


絶対にやらない、もう決めたから!


みんなに優等生、優等生言われるけど、確かに基本真面目でサボるのとか苦手だけど!


そんな優等生にもやりたくない気分の時だってある!


……帰ろう。