「ふふふ。現状把握は、仕事の一番重要な要なのです。何がどうなっているのか。誰かからの報告のみではいけません。自分の目で見て、現地確認することが大事なのですよ」
そう言い切った私は、もう一度、オペラグラスを城にある執務棟へと向けた。
ほとんど灯りが消えた中で、煌々とした光が見える最上階の東の端。そこには、ダスレイン大臣の執務室がある。
現代ではオペラグラスを使用することもなかったし、モニカには芸術鑑賞の趣味もなかった。けれど、こんなにも、遠方の景色がくっきりと綺麗に見えるものなのね。
もしかしたら……異世界の、特殊な技術なのかしら。
綺麗に割れた窓から何かが落ちたので、ダスレイン大臣は、まだ暴れ回っているようだ。
用心も悪くカーテンも閉めていないので、中の灯りに揺れる大きな黒い影は、地団駄を踏んでいるように見える。
「あらあら……まあ。大変だわ。誰かが窓の下を通って居なかったら良いけれど……」
今は夜会も落ち着く深夜だから、暗くてひと気のない場所を誰も通らないとは思うけれど、高所から落ちれば軽い物でも威力も増すというのに。
そう言い切った私は、もう一度、オペラグラスを城にある執務棟へと向けた。
ほとんど灯りが消えた中で、煌々とした光が見える最上階の東の端。そこには、ダスレイン大臣の執務室がある。
現代ではオペラグラスを使用することもなかったし、モニカには芸術鑑賞の趣味もなかった。けれど、こんなにも、遠方の景色がくっきりと綺麗に見えるものなのね。
もしかしたら……異世界の、特殊な技術なのかしら。
綺麗に割れた窓から何かが落ちたので、ダスレイン大臣は、まだ暴れ回っているようだ。
用心も悪くカーテンも閉めていないので、中の灯りに揺れる大きな黒い影は、地団駄を踏んでいるように見える。
「あらあら……まあ。大変だわ。誰かが窓の下を通って居なかったら良いけれど……」
今は夜会も落ち着く深夜だから、暗くてひと気のない場所を誰も通らないとは思うけれど、高所から落ちれば軽い物でも威力も増すというのに。



