嘘のつけないウィリアムはダスレイン大臣へ不機嫌そうに言えば、隣に居た夫人に話し掛けられて、そちらの話へと耳を傾けていた。
これは、私がそうするように指示をしていたのだ。ダスレイン大臣とウィリアムが、直接話すことは良くない。
……彼が近付けば、私が対処するからと。
「これはこれは……お二人とも、仲睦まじくあられて……我々臣下にとっても、これからとても安心出来ますね」
「まあ……ありがとうございます。嬉しいですわ」
私はにっこり微笑んで、そう言った。
ウィリアムは離宮から出てこられないけれど、私はその離宮に出入り自由。以前に彼を罵倒していたことを知る者は、それほど多くない。
「最近は、モニカ様は王太子を気に入っているようだ……何か、あったのかね?」
「あら! ウィリアム様と私が仲が悪かった時など、これまでにありませんけれど……何か勘違いしていらっしゃいませんか?」
にこにこと微笑む私に、そのまま笑みを返すように、ダスレイン大臣は微笑んだ。
「……君を彼の婚約者に推薦したのは、実は私なんだ。モニカ様」
……これは驚いてしまった。そうなのね。
それは、小説には書かれていなかった。
意地悪な性格でわかりやすく権力欲が強く操りやすい悪役令嬢モニカを彼の婚約者にしたのは、このダスレイン大臣なのね。
どこまで彼が計算していたかはわからないけれど……他にも、色々と仕組んでいそうだわ。
「そうなのですね。心からお礼を申しあげますわ。ウィリアム様は、本当に素晴らしい王太子様ですもの」
……残念だけれど、悪役令嬢モニカは、もう貴方の思う通りになんて、動かないわよ。
これは、私がそうするように指示をしていたのだ。ダスレイン大臣とウィリアムが、直接話すことは良くない。
……彼が近付けば、私が対処するからと。
「これはこれは……お二人とも、仲睦まじくあられて……我々臣下にとっても、これからとても安心出来ますね」
「まあ……ありがとうございます。嬉しいですわ」
私はにっこり微笑んで、そう言った。
ウィリアムは離宮から出てこられないけれど、私はその離宮に出入り自由。以前に彼を罵倒していたことを知る者は、それほど多くない。
「最近は、モニカ様は王太子を気に入っているようだ……何か、あったのかね?」
「あら! ウィリアム様と私が仲が悪かった時など、これまでにありませんけれど……何か勘違いしていらっしゃいませんか?」
にこにこと微笑む私に、そのまま笑みを返すように、ダスレイン大臣は微笑んだ。
「……君を彼の婚約者に推薦したのは、実は私なんだ。モニカ様」
……これは驚いてしまった。そうなのね。
それは、小説には書かれていなかった。
意地悪な性格でわかりやすく権力欲が強く操りやすい悪役令嬢モニカを彼の婚約者にしたのは、このダスレイン大臣なのね。
どこまで彼が計算していたかはわからないけれど……他にも、色々と仕組んでいそうだわ。
「そうなのですね。心からお礼を申しあげますわ。ウィリアム様は、本当に素晴らしい王太子様ですもの」
……残念だけれど、悪役令嬢モニカは、もう貴方の思う通りになんて、動かないわよ。



