立太子の儀式も、どうせ形ばかりのものになると、この広間に集まっていた大多数は思って居たはず。
……ウィリアム。
皆が抱えている誤解は、貴方自身を知れば、すぐに解けてしまうはずよ。
貴方は本当に心優しくて、自分を虐めていたモニカにも慈悲深く優秀で誠実で……誰かから何かを非難されるような人では、絶対にないもの。
◇◆◇
私たちは立太子の儀式、その後にある夜会へと出席することとなった。
ここでは、主賓であるウィリアムは言い訳をさせてもらえずに、傷ついているというのに無理に参加させられることになり、悪役令嬢モニカはそんな彼に追い打ちをかけるように嫌がらせをするのだ。
エレインもその場には居たものの、状況的に母と弟の手前見て見ぬ振りをするしか出来なかった。
ええ。ウィリアムには私が付いて居るからには、そんな事には、決してならないけれど。
身分が最も高い王太子ウィリアムと婚約者モニカはまず一番目に踊り、その後に、次々と王族や貴族たちは踊りに加わった。



