何か不満があって、私に言いたいことがある。けれど、言えない。言わない。そんな風に思えたからだ。
……もしかしたら、今回は私が動くしかないけれど、ただ離宮で待って居るだけという生活も、ストレスが溜まっているのかもしれない。
「これが終われば、本格的にエレイン様暗殺防止について対策することになるでしょう。その時はウィリアム様にも、活躍していただきますから……」
「お前。もしかして……俺はまだ自分の役目がないから、いじけているとでも思って居るのか?」
「……違うのですか?」
「そんな訳ないだろ……お前、ほんっとうに……もう良い。急いでいるんだろう。早く行けよ……」
聞き返した私にウィリアムはイラッとした態度で立ち上がりかけ、思い直して静かに腰掛けた。
もう自分に何も話し掛けるなと言わんばかりの態度を見て、私もそれに従うことにした。
豪華な儀礼服の布は重さもあり、すべてを一度に隠し持って出て行くことなど出来ない。
先に作業を進めてもらうためにマダムには事前に相談していて、いくつかにパーツ分けしたひとつをドレスのスカートの下に隠し、足早にウィリアムの離宮を出た。
……もしかしたら、今回は私が動くしかないけれど、ただ離宮で待って居るだけという生活も、ストレスが溜まっているのかもしれない。
「これが終われば、本格的にエレイン様暗殺防止について対策することになるでしょう。その時はウィリアム様にも、活躍していただきますから……」
「お前。もしかして……俺はまだ自分の役目がないから、いじけているとでも思って居るのか?」
「……違うのですか?」
「そんな訳ないだろ……お前、ほんっとうに……もう良い。急いでいるんだろう。早く行けよ……」
聞き返した私にウィリアムはイラッとした態度で立ち上がりかけ、思い直して静かに腰掛けた。
もう自分に何も話し掛けるなと言わんばかりの態度を見て、私もそれに従うことにした。
豪華な儀礼服の布は重さもあり、すべてを一度に隠し持って出て行くことなど出来ない。
先に作業を進めてもらうためにマダムには事前に相談していて、いくつかにパーツ分けしたひとつをドレスのスカートの下に隠し、足早にウィリアムの離宮を出た。



