ここで心を入れ替えて、何事もなかったかのように、昼行灯の貴族として過ごすという道もまだ残っているはずなのに……そんなこともわからなくなってしまったのね。本当に残念だわ。
……それに、モニカがウィリアムを虐めなくなった理由。
それは中身がそっくりそのまま変わってしまったことが原因だけれど、ダスレイン大臣にそれをここで言ったとしても、信じてはくれないだろう。
「あの、ダスレイン大臣。何を仰っておられるのか、私にはわかりません。ここから、出してくれませんか。私はシュレジエン王国ラザルス伯爵ポールの娘。そして、王太子ウィリアム様の婚約者でもあります。もし……これが知られれば、貴方は謹慎どころでは済みませんよ」
私は毅然とした態度で、自分を誘拐したダスレイン大臣へと伝えた。
王太子ウィリアムの婚約者であるということは、未来の王妃、王族でもあるということだ。そんな伯爵令嬢を誘拐し害を為したとなれば、もしかしたらダスレイン公爵家の取り潰しにもなりかねない。
いいえ。
死人に口なしと、私がここで殺されてしまっても、おそらくは彼が一番の容疑者となってしまうことだろう。
……それに、モニカがウィリアムを虐めなくなった理由。
それは中身がそっくりそのまま変わってしまったことが原因だけれど、ダスレイン大臣にそれをここで言ったとしても、信じてはくれないだろう。
「あの、ダスレイン大臣。何を仰っておられるのか、私にはわかりません。ここから、出してくれませんか。私はシュレジエン王国ラザルス伯爵ポールの娘。そして、王太子ウィリアム様の婚約者でもあります。もし……これが知られれば、貴方は謹慎どころでは済みませんよ」
私は毅然とした態度で、自分を誘拐したダスレイン大臣へと伝えた。
王太子ウィリアムの婚約者であるということは、未来の王妃、王族でもあるということだ。そんな伯爵令嬢を誘拐し害を為したとなれば、もしかしたらダスレイン公爵家の取り潰しにもなりかねない。
いいえ。
死人に口なしと、私がここで殺されてしまっても、おそらくは彼が一番の容疑者となってしまうことだろう。



