【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「ああ……しかし……どういうことなんだ。何がしたいんだ。お前。いきなり、言っていることが真逆になったぞ! あの時に、悪魔でも憑いたのか? いや、状況的には天使か? どうか何を思って、いきなり親切にしてくれるのか、理由を率直に教えてくれ。正直に言って、俺には何が起こっているのか良くわからない」

 短くなった髪を心配そうに触ったウィリアムは、私が急に自分に親身になったことに戸惑いを隠せない。私は掛けていたテーブルクロスを彼から外して、切った髪を包んで纏めると、にっこり笑って言った。

「ええ。お任せください。私が、貴方をきっと幸せにします!!」

 きっと幸せにしてみせるわ。これから先のことなら、熱心な読者である私が一番に理解しているもの。

「……はぁあ? 何を言い出す……なんなんだ? もう、本当に良くわからない」

 思いも寄らないだろう宣言に呆気に取られたウィリアムは、自分がやるべき仕事を見つけいきいきした顔の私を見て顔を顰めた。