私。言葉の通り一歩間違えたら、死んでしまうところだったわ……。
「お前……足場には、気をつけろ。ここはいつものように、整備された道でもないぞ」
「あっ……ありがとうございますっ……」
下に空いた穴の深さにゾッとしながら抱き寄せてくれたウィリアムを見上げると、私の心臓はこれまでにない速度で鼓動を叩き始めた。
あら……?
ウィリアムって、そうそう……とても顔が良かったわ。
黒曜石のような瞳を縁取る睫毛はとても長くて、整った顔にある形の良い唇は間近で……ええ。とても近すぎるわ。
「おい。大丈夫か?」
私たち二人は将来の結婚を約束された婚約者だけれど、そういえばキスだってしたこともない。
……いずれ、必ずすることになるけれど……。
「あっ……あのっ……私」
「どうした? 顔が赤い。どこか痛むのか?」
暗い中で良く見ようとしてか、ウィリアムがより顔を近づけた。
その瞬間。
抱き寄せられたままの角度で視線を向けていた私は帰って来た護衛騎士の持つ明かりにキラリと、きらめいたものを見つけた。
「お前……足場には、気をつけろ。ここはいつものように、整備された道でもないぞ」
「あっ……ありがとうございますっ……」
下に空いた穴の深さにゾッとしながら抱き寄せてくれたウィリアムを見上げると、私の心臓はこれまでにない速度で鼓動を叩き始めた。
あら……?
ウィリアムって、そうそう……とても顔が良かったわ。
黒曜石のような瞳を縁取る睫毛はとても長くて、整った顔にある形の良い唇は間近で……ええ。とても近すぎるわ。
「おい。大丈夫か?」
私たち二人は将来の結婚を約束された婚約者だけれど、そういえばキスだってしたこともない。
……いずれ、必ずすることになるけれど……。
「あっ……あのっ……私」
「どうした? 顔が赤い。どこか痛むのか?」
暗い中で良く見ようとしてか、ウィリアムがより顔を近づけた。
その瞬間。
抱き寄せられたままの角度で視線を向けていた私は帰って来た護衛騎士の持つ明かりにキラリと、きらめいたものを見つけた。



