【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「……はぁぁぁあ? お前、本当によくわからないな。ここまでに、ときめくような会話があったか?」

 頰に両手を置いて恥じらうように言った私に、ウィリアムは不可解そうな表情で答えた。

「ええ。その通りです。私はウィリアム様に仕事が出来ると認めていただけるのが、とっても嬉しいのですわ。だって、胸がきゅんと、ときめきましたもの」

「ああ。仕事は確かに出来るな。まあ、そうか……俺もまだまだ、モニカに対し理解が足りていないのかもしれないな……」

 ウィリアムが考え込むように腕を組んだ時、護衛騎士の声がして、奥に進んでも安全が確認されたので、大丈夫とのことだった。

「行きましょう! 私たちを助けてくれる、金に会えますよ!」

「何を救世主のように。金はただの金属だろう」

「まあっ……お金は何をするにも大事なんですよ! それに、お金を粗末にすると、お金から嫌われてしまうって……っ」

 呆れかえったウィリアムと会話しながら歩いていると、一歩歩いたところで足場がいきなり崩れた。

 傍に居たウィリアムが咄嗟に私の体を抱き寄せてくれて、奈落の底にも見える穴に落ちずに済んだ。

 ……嘘。