――――私たち二人の間にはその時、長い沈黙が流れた。
ウィリアムは私の言葉の意味を、まだ完全に理解出来ていないようで、ポカンとした表情のままで固まっていた。もしかしたら、思わぬ言葉過ぎて、思考回路がショートしてしまっているのかもしれない。
どうしてもそれをしたくて頷いて欲しくて堪らない私の方はというと、ウィリアムがこれからどんな反応をするのかという強い緊張で、思わずこくりと喉を鳴らしてしまった。
「……はああぁぁぁぁああ?」
大きく息を吐き出すようにして、ウィリアムは口から妙な声を出した。
自分に対して嫌なことしかしなかったモニカが、善意に聞こえる言葉を言い出すなんて、信じられないと驚いているのだろう。
けれど、私もここで譲ってしまう訳にはいかなかった。
「どうかお願いします! そんなにも完璧な容姿を持っているのに、頭に毛玉があるなんて、信じられません! どうして、鋏で切らないんですか?」
ウィリアムは私の言葉の意味を、まだ完全に理解出来ていないようで、ポカンとした表情のままで固まっていた。もしかしたら、思わぬ言葉過ぎて、思考回路がショートしてしまっているのかもしれない。
どうしてもそれをしたくて頷いて欲しくて堪らない私の方はというと、ウィリアムがこれからどんな反応をするのかという強い緊張で、思わずこくりと喉を鳴らしてしまった。
「……はああぁぁぁぁああ?」
大きく息を吐き出すようにして、ウィリアムは口から妙な声を出した。
自分に対して嫌なことしかしなかったモニカが、善意に聞こえる言葉を言い出すなんて、信じられないと驚いているのだろう。
けれど、私もここで譲ってしまう訳にはいかなかった。
「どうかお願いします! そんなにも完璧な容姿を持っているのに、頭に毛玉があるなんて、信じられません! どうして、鋏で切らないんですか?」



