『人妻の過去』

部屋から家具・家電、全てお金を出して…


アタシを信用して一人暮らしを許可してくれた親に嘘をつくこと…



そして…



国家試験に不合格だとわかってから,


『無気力。』


寝ているか…


タバコを吸っているか…


マンガを読んでいるか…


ご飯を食べているか…


口数も少なく…


笑うこともしない…




潔癖に近いナルシストだった仁君が


身なりも清潔も気にせずダラダラと過ごしていること。





4月になり、アタシが仕事に出掛けても…


仁君はそんな感じで


アタシが親から当面の生活費。と言われたお金も


ヒモのような仁君と暮らしていたんじゃ


…すぐになくなってしまう…


食費も2人分…


タバコ代も2人分…


仁君はマンガを週に4冊買う…


それもアタシが買い与える。



でも…



行くあてのない仁君を


別れて放り出す事は出来なかった。


放り出したらきっと


仁君は別な女のところに転がり込む…


それもわかっていたし。


昔の仁君に戻ってくれる期待も


捨てたくなかった。