『人妻の過去』

仁君は、とても満足気にタバコを吸っている。


アタシも仁君の隣に座り、タバコに火をつけた…。


立ちのぼる煙と一緒に…


モヤモヤした…


どうしようもない気持ちになる…。


でもアタシは、


満足気な仁君の顔が見れたんだから幸せ…


幸せ?


…なんだよね,





突然、仁君が口をひらく。


仁;俺…次のテスト落とすとマジやばいから、しばらく禁酒,禁欲!あきなとも、しばらく会わないから。


仁君の成績や、出席日数が危ないのは前々から聞いていたから知っていたけど…


自己管理くらいシッカリしててよ!!


あきな;仕方ないね…頑張って!


思っていても言えない言葉…


あぁ…アタシの方が仁君に惚れちゃったから…


『負け』


だね。





しばらく他愛のない会話をして…


タクシーで家へ帰る。


朝早くから着物を着ていたせいもあって、


タクシーに乗ると


どっと疲れが出た。


大好きな彼氏と居て…


言いたい事も言えなくて…


疲れるなんて…


一緒にいる『意味』


あるのかな??!